宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
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LASCO C2 (SOHO)
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コロナホール (NAOJ)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 1/12 13:48 太陽風は低速(300km/秒)のままです。南向き磁場の影響で、小規模の磁気圏活動も見られている様です。
2006/ 1/13 11:50 低速の太陽風が続いており(300km/秒)、磁気圏は概ね静穏です。
2006/ 1/14 15:35 フィラメント消失でCMEが観測されています。地球への影響はなさそうです。磁気圏は静穏です。
2006/ 1/15 15:45 太陽は350km/秒へ小幅の速度上昇をしています。コロナホールの影響はまだはっきりしません。
2006/ 1/16 11:50 コロナホールの影響が始まりました。太陽風は430km/秒へ速度が上昇しています。引き続き上がりそうです。
最新のニュース

2006/ 1/17 14:03 更新
450km/秒のやや高速の太陽風が続いています。高速風帯は小規模になってしまったようです。

担当 篠原

コロナホールによる太陽風速度の上昇は、450km/秒のところで止まってしまいました。
昨日よりほぼ1日、この速度のままで安定しています。
太陽風磁場の強まりも昨日のニュースくらいまでだったようで、
その後低下し、現在は5nTと普通のレベルに戻っています。
速度と磁場強度の変化は、27日周期の図を見ると分かりやすいと思います。
緑色の線の太陽風速度が上昇しているところで、太陽風の磁場(IMF)強度の青線が盛り上がり、
その後下がっているのが分かります。

それほど高速にはなりませんでしたが、速度上昇の影響でオーロラ活動も活発化しています。
太陽風磁場の南北成分の変化も、-5nTくらいの南向きが頻繁に見られています。
このため、シベリアの磁場データで600nTくらいの活発な活動が見られていました。
アラスカのライブカメラでも、
全天を覆うようなにぎやかなオーロラの活動が久しぶりに見られています。

磁場強度が既に弱まった事や、高速風の最高値が下がっていることなどから、
高速風領域は小規模になっていて、オーロラの活動も短期間で終わってしまいそうです。

太陽では846、847黒点群が小さな黒点の数を増やしている様です。
全体的なフレアの活動度は全く上がっておらず、穏やかな太陽が続いています。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。