宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 1/17 14:03 更新 450km/秒のやや高速の太陽風が続いています。高速風帯は小規模になってしまったようです。 担当 篠原 コロナホールによる太陽風速度の上昇は、450km/秒のところで止まってしまいました。 昨日よりほぼ1日、この速度のままで安定しています。 太陽風磁場の強まりも昨日のニュースくらいまでだったようで、 その後低下し、現在は5nTと普通のレベルに戻っています。 速度と磁場強度の変化は、27日周期の図を見ると分かりやすいと思います。 緑色の線の太陽風速度が上昇しているところで、太陽風の磁場(IMF)強度の青線が盛り上がり、 その後下がっているのが分かります。 それほど高速にはなりませんでしたが、速度上昇の影響でオーロラ活動も活発化しています。 太陽風磁場の南北成分の変化も、-5nTくらいの南向きが頻繁に見られています。 このため、シベリアの磁場データで600nTくらいの活発な活動が見られていました。 アラスカのライブカメラでも、 全天を覆うようなにぎやかなオーロラの活動が久しぶりに見られています。 磁場強度が既に弱まった事や、高速風の最高値が下がっていることなどから、 高速風領域は小規模になっていて、オーロラの活動も短期間で終わってしまいそうです。 太陽では846、847黒点群が小さな黒点の数を増やしている様です。 全体的なフレアの活動度は全く上がっておらず、穏やかな太陽が続いています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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