宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 1/16 11:50 更新 コロナホールの影響が始まりました。太陽風は430km/秒へ速度が上昇しています。引き続き上がりそうです。 担当 篠原 10日のニュースで、SOHO衛星のLASCO C3カメラに金星が見えてきたことをお伝えしましたが、 金星はその後太陽の上の方を通過し、視野を去りつつあります。 そして、続いて右下に水星の姿が見えてきました。 ちょうど今、地球-金星-太陽-水星とほぼ一列に並んでいるのです。 この動画を見ると、金星が右に、水星が左に動いている様子が良くわかります。 さて、コロナホールによる高速風がやってきました。 ACE衛星の観測によると、太陽風の速度は昨夜よりゆっくりと上昇を始め、 330km/秒から430km/秒くらいまで上がっています。 昨日のニュースに書いた様に、本格的な速度上昇とともに、太陽風の磁場強度も強まっています。 磁場強度は5nTから12nTくらいまで上がっています。 磁場強度はまだ上昇傾向にあるので、速度ももう一段上がるのではないかと思われます。 27日前のデータを参考にすると、今夜くらいに最大値に達しそうです。 前周期は600km/秒くらいまで上昇しました。 速度が上がっていますが、太陽風磁場は北寄りになっていて、磁気圏の活動度はあまり上がっていません。 シベリアのデータも、小規模の変動を捉えている程度です。 今後、磁場が南寄りに切り替わると、そこからオーロラ活動も活発化するでしょう。 高速風は3日程度続きそうです。 太陽では、中心とやや右寄りの2カ所に新しい小さな黒点群が発生しました。 846、847黒点群と番号が付いた様です。 この影響で、X線のグラフが上昇しています。 ただ、どちらも小規模な黒点群で、現時点では特に高い活動レベルにある訳ではありません。 基本的には穏やかな太陽状態が続いています。 内合を過ぎて去りつつある金星(右上)と、これから外合に向かう水星(右下)。SOHO LASCO C3カメラ。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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