宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 1/12 13:48 更新 太陽風は低速(300km/秒)のままです。南向き磁場の影響で、小規模の磁気圏活動も見られている様です。 担当 篠原 SOHO EIT284の太陽写真では、南北に細長く伸びたコロナホールが、太陽の中心へ近づいています。 今、ここから飛び出している高速の太陽風が、3、4日経て地球へやって来るのです。 さて、ACE衛星の観測によると、太陽風は低速の状態が続いています。 速度は300km/秒(やや上がりました)と、遅い状態でほぼ安定しています。 太陽風磁場は強度が5nT前後です。 赤線で示されている、太陽風磁場の南北成分を見ると、 南へ北へとゆったりとした変化でマイナスやプラスへと切り替わっています。 太陽風の速度が遅いために、目立った活動にはなっていませんが、 磁気圏活動がある程度発生していた様です。 もう3日ほどは現在と同様の状態が続くでしょう。 その後、速度の上昇など、コロナホールに関連した太陽風の変化が見られると思われます。 太陽面で唯一見えている845黒点群ですが、昨日よりも更にか細い姿になっています。 活動的な領域が見られないため、フレア活動も発生しておらず、とても穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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