宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 1/ 9 14:20 太陽、太陽風、磁気圏と、宇宙天気は穏やかな状態が続いています。
2006/ 1/10 10:42 太陽、太陽風、磁気圏と宇宙天気はとても穏やかです。
2006/ 1/11 12:32 太陽風はとても低速(280km/秒)です。太陽には小さな黒点群がひとつ見えているだけで、こちらも穏やかです。
2006/ 1/12 13:48 太陽風は低速(300km/秒)のままです。南向き磁場の影響で、小規模の磁気圏活動も見られている様です。
2006/ 1/13 11:50 低速の太陽風が続いており(300km/秒)、磁気圏は概ね静穏です。
最新のニュース

2006/ 1/14 15:35 更新
フィラメント消失でCMEが観測されています。地球への影響はなさそうです。磁気圏は静穏です。

担当 篠原

昨日のニュースで、13日9時(世界時13日0時)に小さなX線の変化が観測されたとお知らせしましたが、
これはフィラメント消失によるものだったようです。
SOHO衛星のEIT195カメラが観測した太陽面の変化と、
LASCO C3カメラが観測したCME(太陽ガスの放出現象)の動画を掲載します。
緑の動画では、太陽の中心やや西寄りで小さく爆発が発生しているのが見えます。
そして、青色の動画では、太陽から西(右)の方向に白く光るガスが飛び出して行く様子を見る事ができます。
CMEの噴出は西方向を中心としているようで、地球方向へはあまり向かって来ていない様です。
また、規模も小さいので、ほとんど影響は見られないのではないでしょうか。

穏やかな宇宙天気が続いています。
太陽風は速度300km/秒と遅い状態を続けています。
磁場強度も5nTとほとんど変わらず、南北成分はやや短い時間幅で南北に揺れています。
磁気圏はとても静穏で、シベリアの磁場データには小さな変動しか観測されていません。

SOHO衛星EIT284カメラの太陽写真では、コロナホールが太陽の中心を過ぎているのが分かります。
27日周期の図を参考にすると、明日の夜くらいから影響が太陽風に見え始めるのではないかと思われます。
前回は600km/秒くらいの高速風になりました。
期間も2〜3日程度で、それほど大きな乱れではありませんでした。
今回はどうなるでしょうか。

太陽面は無黒点になっています。
X線のグラフも真っ平らで、X線の強度が測定器の最低レベルにまで下がっている様に思われます。



SOHO EIT195カメラによる、13日9時(世界時13日0時)のフィラメント消失の様子。
(c) ESA & NASA


SOHO LASCO C3カメラが捉えた、13日9時(世界時13日0時)のフィラメント消失に伴うCMEの様子。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。