宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 1/13 11:50 更新 低速の太陽風が続いており(300km/秒)、磁気圏は概ね静穏です。 担当 篠原 300km/秒前後の低速太陽風が続いています。 太陽風の速度は±10km/秒の幅で変化している程度で、とても安定しています。 太陽風磁場は、磁場強度が5nTくらいの普通の強度で安定していますが、 南北成分を見ると、マイナス(南)、プラス(北)、マイナス(南)と、 +4nTから-4nTくらいにかけて、ゆったりと数時間かけて方向が切り替わっています。 この南向きになった時には、弱いながらもオーロラ活動が発生していた様です。 アラスカのライブカメラの映像では、満月近い明るい空の中に、 激しいものではありませんがオーロラの光が見えています。 一方、シベリアの磁場データでは、ほとんど変化が見えていません。 これは、シベリアが夜にかかった時間帯に、磁場が北寄りになっていた影響と思われます。 太陽風の状態は、このまま今日、明日と穏やかに過ぎて行くでしょう。 明後日の15日か、16日あたりから太陽風に乱れが始まると予想されます。 太陽面では黒点が見えなくなっているようです。 845黒点群の番号はついていますが、黒点の姿が消えています。 無黒点状態になっているようです。 X線のグラフでは、13日9時(世界時13日0時)のところに小さなフレアの様な変化が観測されていますが、 Bクラスにも届かない、規模のとても小さなものです。 フレアの規模を示す時に、A、B、C、M、Xクラスという言葉を使います。 これらはX線グラフの右端に記してありますが、それぞれの段階で10倍の強度の差があります。 AクラスはBクラスの10倍、CクラスはBクラスの10倍です(グラフの左端に具体的な数値があります)。 従って、Bクラスにも届かないということは、 この10倍強くてもCクラスにも届かないという規模になります。 太陽も穏やかな状態が続きそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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