宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 1/ 2 11:51 CMEによる太陽風の乱れが到来しました。乱れは小規模で、目立った影響は発生していません。
2006/ 1/ 3 10:03 太陽風は穏やかです。速度は450km/秒です。磁気圏の活動も穏やかです。
2006/ 1/ 4 11:13 太陽風は通常レベルの速度で安定しています(420km/秒)。磁気圏は穏やかです。
2006/ 1/ 5 10:01 太陽風の速度が下がっています(350km/秒)。磁気圏はとても穏やかです。
2006/ 1/ 6 11:10 遅めの太陽風が続いています(350km/秒)。弱い南向き磁場の影響で、小規模のオーロラ活動が発生してます。
最新のニュース

2006/ 1/ 7 13:17 更新
太陽風は静穏な状態を続けています。南向き磁場の影響で、小規模のオーロラ活動が発生しています。

担当 篠原

太陽風は穏やかな状態が続いています。
速度は350km/秒からゆるやかに380km/秒くらいに上がる変化が見えている程度です。
ここ数日予想してきた、周期性の乱れは現れていません。
磁場強度が一時10nT近くに強まり、速度上昇の前触れかとも思われましたが、
その後下がって、5nT近くに戻っています。
もう1〜2日様子を見る必要がありますが、
SOHO EIT284の太陽写真でもコロナホールが見えている部分ではありませんでしたので、
高速風の領域が消えてしまった可能性もあります。

太陽風磁場の南北成分は、
今日のACEの図の前半部分で-5nTくらいの南向きを安定的に続けていました。
速度が遅いため、活発なものではなかったでしょうが、
ある程度のオーロラ活動が連続的に発生していたのではないでしょうか。
シベリアで300nTくらいの磁場変化が、
GOES衛星の磁場データでも磁気圏の活動が観測されています。

太陽では、黒点群たちがいよいよ西に没してしまいました。
ほとんど無黒点の様な太陽写真です。
ただ、よく見ると、東の端(左の端)に小さく黒点らしきものが見えています。
明日の写真になるともうすこしはっきりするでしょう。
いずれにせよ小規模な黒点群であり、フレア活動は見られておらず、穏やかな太陽が続くでしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。