宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 1/ 4 11:13 更新 太陽風は通常レベルの速度で安定しています(420km/秒)。磁気圏は穏やかです。 担当 篠原 太陽風は速度420km/秒と通常の状態を続けています。 特に乱れは観測されず、穏やかなままです。 太陽風磁場の強度は5nTで、こちらも普通の状態です。 オーロラ活動と関係深い南向き磁場は、-2nTくらいの弱い南向きが見られていますが、 速度が低めであることもあって、目立ったオーロラ活動にはつながっていません。 シベリア磁場データで200nTくらいの小さな変化が観測されている程度です。 その他の観測データを見ても、磁気圏は穏やかだったようです。 27日周期の図を見ると、前周期の12月10日頃から太陽風速度の上昇、 それに伴う磁場強度の強まりなどの乱れが発生しています。 今周期に対応させると、明後日の1月6日頃が乱れの開始に当たります。 ただし、SOHO EIT284の太陽写真(昨日と同じ写真になっています)を見ると、 この高速風に対応するコロナホールは見えていません。 前周期はSOHO EIT284の観測が停止していたため、比較することができません。 今回どのような太陽風の変化が発生するか、注目されるところです。 もし、前周期と同様の変化が発生すると、2日程度オーロラ活動が活発化するでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、レベルを下げたままで安定しています。 太陽のフレア活動もとても穏やかです。 X線のグラフでは、穏やかな時のレベルそのものもずいぶんと下がっています。 黒点群たちは更に西に傾いていて、このまま消えて行くと、無黒点になるかもしれません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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