宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 1/ 5 10:01 更新 太陽風の速度が下がっています(350km/秒)。磁気圏はとても穏やかです。 担当 篠原 宇宙天気はとても穏やかです。 太陽風は速度をゆっくりと下げています。 昨日の420km/秒から、現在は350km/秒へ下がっています。 磁場強度は5nTと普通のレベルですが、概ね北寄りに変化していて、 磁気圏への影響は小さくなっています。 シベリアの磁場データを見ても、変化は全く観測されていません。 アラスカライブカメラでも、オーロラ活動はほとんど見えていませんでした。 磁気圏はとても穏やかな状態です。 地球から見ると、太陽はほぼ27日で1回転します。 このため、太陽が発生原因である太陽風もまた27日周期で同じ変化を繰り返す性質があります。 27日周期の図はこの性質を利用して、27日前の変化を見る事で今後の変化を予測するものです。 今日の27日周期の図を見ると(この図の時刻は世界時です)、 前の周期の12月10日から太陽風の速度(緑色線)が上昇していました。 そして、その前日12月9日には太陽風磁場の上昇が見られています。 これは速度上昇にともなって見られる変化です。 12月9日の27日後はちょうど今日、1月5日にあたります。 このため、太陽風が前回と同じ変化をたどるとすると、今日くらいから磁場強度が強まり始め、 その後速度の上昇が見られるでしょう。 ACEの図の最後の部分で、磁場が大きく北を向く変化が見えていますが、 これがその兆しになるのかもしれません。 前周期は12月10日から3日間ほどオーロラ活動が活発になりました。 今回は1月6〜8日がこの期間に相当します。 太陽の様子はゆっくりとですが日々変わって行きます。 今回どの程度同じ変化がやってくるでしょうか。 太陽のフレア活動は見られず穏やかです。 黒点群が更に西に進み、次第に見えなくなっています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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