宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 1/ 2 11:51 更新 CMEによる太陽風の乱れが到来しました。乱れは小規模で、目立った影響は発生していません。 担当 篠原 1日22時半(世界時1日13時半)に、ACE衛星が太陽風の乱れを観測しました。 速度が450km/秒から500km/秒に、磁場強度は10nTから20nTに、それぞれ急に強まりました。 お知らせしていた、30日のCME(太陽ガスの放出現象)による乱れだと思われます。 乱れの規模としては小規模でした。 また、太陽風磁場が強まった後の、南北成分の方向はほとんど北向きになっています。 このため、磁気圏への影響はほとんど発生していません。 シベリアの磁場データには変動は見られず、磁気圏は穏やかな状態です。 CMEによる乱れが通過しましたので、 この後も太陽風は穏やかな状態を続けると思われます。 ただし、SOHO EIT284の写真で、太陽の中心付近の明るい活動領域に囲まれた中に 小さなコロナホールが見えているようにも思われます。 規模が小さいので大きな影響はないでしょうが、 明日くらいにこの影響で太陽風の短期的な乱れが発生するかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子が、 10の4乗の警戒ラインにやっと達する程度ですが、依然高いレベルを保っています。 太陽では西端に沈んでいった838黒点群でC1の小規模フレアが発生した様です。 その他は穏やかなままです。 にぎやかだった黒点群たちは次第に西に移動していて、太陽面はまた寂しい姿になりそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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