宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 1/ 6 11:10 更新 遅めの太陽風が続いています(350km/秒)。弱い南向き磁場の影響で、小規模のオーロラ活動が発生してます。 担当 篠原 太陽風は低速状態が続いています。 昨日より、350km/秒でほぼ安定した状態を続けています。 太陽風磁場も6nTでほぼ安定しています。 南北成分(赤線)を見ると、-2nTくらいと弱いですが南向きが長い時間続いています。 このため、弱いながらもオーロラ活動が発生している様です(速度も遅いため小規模にとどまっています)。 シベリアの磁場データでは200nT弱の小さな変化が見えていますし、 アラスカのライブカメラでは北寄りの空でオーロラの輝きが長時間見えていました。 (ライブカメラの映像はカメラの感度で見えたものですので、肉眼でどの程度見えたかは注意が必要です) 昨日のニュースで書きましたが、 回帰性の太陽風の乱れが発生するとすると、そろそろ磁場の強まりが始まるはずです。 現在はまだその様な変化は見えていません。 周期性が、1〜2日程度遅れたり進んだりすることは普通に起こることですので、 まだこれから始まるのかもしれません。 また、太陽側が大きく変化してしまって、高速風領域がほとんどなくなってしまうこともあり得ます。 今日から明日にかけて、太陽風がどのように変化するでしょうか。 太陽では、西に沈みかけている843黒点群付近で小規模のフレア活動が発生しています。 ほとんど向こう側へ行きかけている841群でCクラスにわずかに届かない、長時間型のフレアが発生し、 その後、短時間型のC4小規模フレアが843群で発生しています。 長時間型フレアの方では、CME(太陽ガスの放出現象)が発生しているかもしれません。 その場合でも、太陽の横方向にガスが飛び出していますので、地球への影響は無いでしょう。 この後、太陽には黒点が見えなくなり、穏やかな状態が続きます。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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