宇宙天気 2006/ 1/ 1

宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ

27日周期 (NICT)

短期・太陽風・電子

太陽黒点 (SOHO)

太陽X線 (GOES)

活動領域 (NASA)

EIT284 (SOHO)

EIT195 (SOHO)

情報ページ

Space Environment Center

これまでの経過 (過去のニュースの全リスト): 2005/12/27 13:26　再び、太陽風磁場の南向きが発生し、オーロラ活動がやや活発になりました。これからコロナホールによる高速風が始まります。; 2005/12/28 13:36　コロナホールによる高速の太陽風が始まりました。現在は650km/秒です。; 2005/12/29 12:36　太陽風の速度が一段と上がっています(750km/秒)。オーロラ活動も連続的に発生しています。; 2005/12/30 13:34　高速の太陽風が続いています(650km/秒)。磁気圏活動はやや穏やかになっています。; 2005/12/31 14:06　CMEが観測されています。1日の夕方以降影響があるかもしれません。太陽風の速度は低下を続けています(570km/秒)。; 最新のニュース

2006/ 1/ 1 10:37　更新
太陽風の速度は450km/秒まで下がっています。今日の夕方以降、太陽風が乱れる可能性があります。

担当　篠原

明けましておめでとうございます。
福岡は天気も良く、穏やかな新年を迎えています。

太陽風の速度は順調に低下を続けています。
昨日のニュースの頃は570km/秒ありましたが、現在は450km/秒に下がっています。
コロナホールの高速風領域を抜けつつあります。

31日22時(世界時31日13時)頃から、太陽風で弱い変動が起こっている様です。
太陽風磁場が5nTから7nTにやや強まり(白線)、南北成分(赤線)も急に南向きに切り替わりました。
その後、南北成分は緩やかに北向きに切り替わっています(マイナスからプラスへの変化)。
この影響で、一時的にオーロラ活動が強められたようです。
シベリアの磁場データを見ると、南向きの変化の後に、
小規模ですが300nTくらいの変化が観測されています。
その他の時間帯でも小規模の磁気圏の乱れが発生している様です。

昨日のニュースでお知らせしたように、
30日6時(世界時29日21時)のフレアに伴って発生した(太陽の反対側かもしれません)、
CME(太陽ガスの放出現象)による太陽風の乱れが今日の夕方以降に地球に到来する可能性があります。
小規模のフレアですので、それほど大きな乱れになることはないと思われますが、
太陽風の乱れ、磁気圏活動の活発化に注意してください。

放射線帯の高エネルギーは、ちょうど警戒ライン前後で変化しています。
増加の勢いは弱まった様ですが、引き続き増加に注意する必要があります。

太陽のフレア活動は穏やかです。
GOES衛星のX線グラフにCクラス以下の小さな変化が観測されていますが、
これは、太陽の西端に沈みかけている838黒点群で発生したものです。

SOHO衛星のEIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)