宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/12/20 12:19 コロナホールによる太陽風の乱れが始まりました。オーロラもやや活動的になっています。
2005/12/21 13:17 太陽風は600km/秒まで上がりました。既に低下傾向にあります。オーロラも活発でした。
2005/12/22 12:50 太陽風の速度は低下を続けています。オーロラはやや活発です。
2005/12/23 13:25 太陽風は通常の速度(420km/秒)に下がっています。磁気圏はとても穏やかです。
2005/12/24 12:53 太陽風の速度は遅くなり(340km/秒)、北向き磁場のため磁気圏はとても穏やかです。
最新のニュース

2005/12/25 09:25 更新
低速太陽風が続いています(320km/秒)。南向き太陽風磁場の影響で、弱いオーロラ活動が見えていた様です。

担当 篠原

低速の太陽風が続いています。
340km/秒から320km/秒に更に下がっています。
一方、太陽風磁場の南北成分(赤線)に、
北寄りが続く状況から南寄りが続く状況への変化が見られました。
このため、磁気圏に弱いながらもエネルギーの流れ込みがあったと思われます。
シベリアの磁場データを見ると、振幅はわずかですが、10時間にわたって変化が見えています。
この様な穏やかな時には、これらの観測点よりも高緯度側でオーロラ活動が発生していて、
実際にはもう少し強い活動が発生している可能性があります(それでも弱い活動です)。

SOHO EIT284の太陽写真では、コロナホールが次第に太陽の中心に進んでいます。
コロナホールは太陽の磁場が外へ向かって開いている場所です。
ここからは速度の高い太陽風が外へ向かって飛び出してきます。
写真を見ると、コロナホールの右端がそろそろ太陽の中心に達します。
すると、通常は3日後くらいに速度の高い太陽風が地球へ来ます。

今回のコロナホールでは、27日周期の図を見るともう一日早く、
明後日の27日くらいに高速風が地球へ到達しそうです。
上昇に先立って磁場強度が強まり、南向き成分が強まるとオーロラ活動が活発になります。
高速風は5〜6日ほど続くでしょう。

太陽のフレア活動はとても穏やかです。
黒点群の規模にも大きな変化は見えません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。