宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/12/25 09:25 更新 低速太陽風が続いています(320km/秒)。南向き太陽風磁場の影響で、弱いオーロラ活動が見えていた様です。 担当 篠原 低速の太陽風が続いています。 340km/秒から320km/秒に更に下がっています。 一方、太陽風磁場の南北成分(赤線)に、 北寄りが続く状況から南寄りが続く状況への変化が見られました。 このため、磁気圏に弱いながらもエネルギーの流れ込みがあったと思われます。 シベリアの磁場データを見ると、振幅はわずかですが、10時間にわたって変化が見えています。 この様な穏やかな時には、これらの観測点よりも高緯度側でオーロラ活動が発生していて、 実際にはもう少し強い活動が発生している可能性があります(それでも弱い活動です)。 SOHO EIT284の太陽写真では、コロナホールが次第に太陽の中心に進んでいます。 コロナホールは太陽の磁場が外へ向かって開いている場所です。 ここからは速度の高い太陽風が外へ向かって飛び出してきます。 写真を見ると、コロナホールの右端がそろそろ太陽の中心に達します。 すると、通常は3日後くらいに速度の高い太陽風が地球へ来ます。 今回のコロナホールでは、27日周期の図を見るともう一日早く、 明後日の27日くらいに高速風が地球へ到達しそうです。 上昇に先立って磁場強度が強まり、南向き成分が強まるとオーロラ活動が活発になります。 高速風は5〜6日ほど続くでしょう。 太陽のフレア活動はとても穏やかです。 黒点群の規模にも大きな変化は見えません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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