宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/12/24 12:53 更新 太陽風の速度は遅くなり(340km/秒)、北向き磁場のため磁気圏はとても穏やかです。 担当 篠原 穏やかな宇宙天気が続いています。 太陽風の速度は440km/秒から更に低下して、340km/秒に下がっています。 また、太陽風磁場の南北成分は安定して北向きを続けています。 このため、磁気圏へのエネルギーの流入はとても弱まっています。 昨日のシベリアの磁場データには全く変化が見らませんでした。 昨日のニュース発行頃に、太陽風磁場の方向が切り替わるセクター境界が見られていました。 27日周期の図を見ると、2日ほど切り替わりが早まっています。 ただ、ACEの図で水色の線は徐々に下がっており、中途半端な変化をしている様に思われます。 SOHO EIT284の太陽写真を、27日前の写真と比較してみます。 左が最新、右が1周期前の太陽です。 両方の写真で、太陽の東側(左側)のほぼ同じ場所に コロナホールが見えているのが分かります。 このことから、今周期も太陽風の速度変化は前回と似た経過をたどるのではないかと思われます。 ただし、コロナホールの濃さなど微妙な変化も見えますので、どう変わるのかも注目されます。 太陽のフレア活動は穏やかになっています。 小規模フレアを起こしていた838黒点群も穏やかに推移しています。 SOHO EIT284の写真に戻ると、東の端(左の端)がとても明るくなっています。 やがてここから新しい黒点群が上がって来るかもしれません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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