宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/12/15 12:30 太陽風の速度は下がり、通常レベルにもどっています。磁気圏は静穏です。
2005/12/16 14:05 太陽風のセクター境界を越えつつある様です。磁気圏はとても穏やかです。
2005/12/17 13:04 セクター境界の切り替わりはほとんど続きませんでした。太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。
2005/12/18 12:06 太陽風は310km/秒ととても低速です。太陽フレアも穏やかな状態が続いています。
2005/12/19 12:50 太陽風は低速状態が続いています。太陽もとても穏やかです。
最新のニュース

2005/12/20 12:19 更新
コロナホールによる太陽風の乱れが始まりました。オーロラもやや活動的になっています。

担当 篠原

予想より1日ほど早く、コロナホールによる太陽風の乱れが始まりました。
19日19時(世界時19日10時)頃から太陽風磁場が強まり始め、速度も上昇を始めました。
磁場強度は15nTに強まり、南北に振れて-10nTくらいの南向きになったりしています。
磁場強度は現在も10〜15nTあり、強い状態です。
一方、速度はゆっくりと上昇を続け、現在、500km/秒にまで上がっています。

磁場強度がまだ強い状態を続けている事から、速度はもう一段上昇する可能性があります。
前周期のこの期間は、ゆっくりと500km/秒にまで上がるという程度の変化でしたが、
今回は立ち上がり方が早くなっている様に感じます。

強い南向き磁場が現れている影響で、磁気圏も刺激を受けています。
速度が遅いため、比較的小規模の活動ですが、
シベリア磁場データでは600nTくらいの変動が観測されています。

SOHO EIT284では、中心から右下に降りたところにコロナホールが見えています。
コロナホールは小さなものです。
太陽風の乱れはそれほど長く続かない様に思われますが、どうなるでしょうか。
前周期は3日ほど、速度がやや高まった状態がつづきました。

太陽面では、837黒点群の規模がやや大きくなっています。
フレア活動は全体的に穏やかです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。