宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/12/19 12:50 更新 太陽風は低速状態が続いています。太陽もとても穏やかです。 担当 篠原 久しぶりにアラスカのライブカメラの映像を掲載します。 前回掲載は10月19日でしたので、2ヶ月ぶりの動画です。 長い期間地味なニュースページになっていて、申し訳ありませんでした。 動画は、現地12月17日0時(日本時間17日18時、世界時17日9時)のオーロラです。 満月に近かったため、まぶしい様に雪景色が見えています。 この日のオーロラ活動は、地球全体としては小規模なものでしたが、 アラスカに立てばこの程度の活動は起こっていたということです。 ただ、写真の中の雪のまぶしさから考えて、 人間の目でこのオーロラがどの程度に見えたかは、差し引いて考える必要がありそうです。 太陽風は、320km/秒あたりのとても遅い状態を続けています。 一時的に速度が380km/秒に上がったり、磁場の方向(水色線)が度々反転したりと、 細かい乱れが発生しています。 しかし、速度が遅い事と、磁場の南北成分は北寄りになっていることとで、 磁気圏の活動はとても穏やかです。 シベリア磁場データにはほとんど変動が観測されていません。 ようやくSOHO EIT284の太陽写真が復活しました。 太陽は全体的にのっぺりとした表情になっていて、 地球に大きな影響を及ぼす領域はありそうに見えません。 太陽の中心からやや右下に、薄暗い小さなコロナホールが見えている程度です。 これが明日くらいに地球に影響を及ぼす位置に来そうです。 27日周期の図を見ると、前回はこの辺りで500km/秒くらいに速度が上昇していました。 今回も同様の変化をたどる可能性があります。 その場合、オーロラがやや活発になるなどの活動が見られそうです。 太陽はとても穏やかです。 837黒点群が今日の写真でははっきり見えています。 いずれも穏やかな黒点群ばかりで、フレア活動はほとんど見られないでしょう。 アラスカで撮影された、オーロラの様子(30分間)。満月に照らされて、銀世界の中でオーロラが光っています。 (c) NICT/SALMON SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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