宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/12/15 12:30 更新 太陽風の速度は下がり、通常レベルにもどっています。磁気圏は静穏です。 担当 篠原 昨日、一旦速度の上昇を示した太陽風ですが、昨夜より低下に転じています。 ゆっくりと下がり続け、現在は370km/秒くらいに下がっています。 結局、小規模な太陽風の乱れで終わりました。 太陽風の磁場強度は5nT。 南北成分は強度は小さく、北寄りの傾向が見られています。 このため磁気圏へ流れ込むエネルギーも小さくなっており、磁気圏の活動はほとんど見られていません。 シベリアの磁場データの最新部分(右側3分の1)は平らになっていて、何の変化も見えていません。 27日周期の図を参考にすると、これから太陽風磁場の大まかな方向が切り替わる、 セクター境界がやってきそうです。 具体的には、これまで「太陽から地球方向(A)」を向いていた太陽風磁場が、 「地球から太陽方向(T)」に切り替わります。 これ自体は、太陽の持つ磁場構造のN極、S極のどちらに近いかという程度の、 単なる極性の問題であって、太陽風の乱れとは関係ない現象です。 ただ、太陽風の特性として、この切り替わりに前後して急な乱れが観測される事はあります。 今回やってくる切り替わり部分では、前回は大きな乱れは発生していません。 このまま穏やかな太陽風が続きそうです。 今日掲載している太陽の黒点写真は、昨日と同じものです。 最新の写真を見ても、ほとんど同じ状態です。 X線のデータでも、Cクラスにやっと届くような小さな小規模フレアが見られただけで、 目立ったフレア活動は発生していません。 こちらも、穏やかな状態が続いています。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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