宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/12/10 12:50 太陽風の磁場が大きく南を向いています。速度は遅いままで、小規模な磁気圏活動が発生しています。
2005/12/11 12:29 太陽風は、磁場が南寄りを続け、速度は400km/秒に戻りました。オーロラ活動がやや活発になっています。
2005/12/12 14:35 太陽風の速度が上がり(550km/秒)、オーロラが活発になっています。コロナホールの影響と思われます。
2005/12/13 15:54 太陽風速度は400km/秒に下がっています。オーロラがやや活発でした。
2005/12/14 17:34 太陽風の速度がやや上がっています。磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2005/12/15 12:30 更新
太陽風の速度は下がり、通常レベルにもどっています。磁気圏は静穏です。

担当 篠原

昨日、一旦速度の上昇を示した太陽風ですが、昨夜より低下に転じています。
ゆっくりと下がり続け、現在は370km/秒くらいに下がっています。
結局、小規模な太陽風の乱れで終わりました。

太陽風の磁場強度は5nT。
南北成分は強度は小さく、北寄りの傾向が見られています。
このため磁気圏へ流れ込むエネルギーも小さくなっており、磁気圏の活動はほとんど見られていません。
シベリアの磁場データの最新部分(右側3分の1)は平らになっていて、何の変化も見えていません。

27日周期の図を参考にすると、これから太陽風磁場の大まかな方向が切り替わる、
セクター境界がやってきそうです。
具体的には、これまで「太陽から地球方向(A)」を向いていた太陽風磁場が、
「地球から太陽方向(T)」に切り替わります。
これ自体は、太陽の持つ磁場構造のN極、S極のどちらに近いかという程度の、
単なる極性の問題であって、太陽風の乱れとは関係ない現象です。
ただ、太陽風の特性として、この切り替わりに前後して急な乱れが観測される事はあります。
今回やってくる切り替わり部分では、前回は大きな乱れは発生していません。
このまま穏やかな太陽風が続きそうです。

今日掲載している太陽の黒点写真は、昨日と同じものです。
最新の写真を見ても、ほとんど同じ状態です。
X線のデータでも、Cクラスにやっと届くような小さな小規模フレアが見られただけで、
目立ったフレア活動は発生していません。
こちらも、穏やかな状態が続いています。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。