宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/12/17 13:04 更新 セクター境界の切り替わりはほとんど続きませんでした。太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。 担当 篠原 昨日のニュースで、太陽風磁場のセクター境界を迎えたとお知らせしましたが、 今周期はセクターの切り替わりが非常に短くなっていて、 3時間ほど続いたところでまた元の方向に戻ってしまいました。 ACEの図の16日16時(世界時16日7時)頃の、水色の線が下がっている部分です。 その後、17日2時(16日17時)頃にももう一度切り替わりが起こっていますが、 これも1時間ほどで戻っています。 27日周期の図を見ると、前周期は3日ほど切り替わった状態が続いていたのですが、 今周期はこれがほぼ消えてしまったのかもしれません(もう数日様子を見る必要はあります)。 太陽風はゆっくりと速度が下がっていって、320km/秒と遅い状態が続いています。 太陽風磁場は5nT。 南北成分は弱く、南や北にゆっくり振れています。 その南向きの影響で、シベリアでは400nTくらいの弱い変化が観測されています。 太陽風も、磁気圏も、今後も概ね穏やかな状態が続くでしょう。 太陽のフレア活動も概ね穏やかです。 西の端に見える836黒点群が、Cクラスの小さな小規模フレアを2回起こしています。 その他の黒点群は穏やかです。 836黒点群はやがて没しますので、今後の太陽も穏やかな状態が続くでしょう。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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