宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/12/12 14:35 更新 太陽風の速度が上がり(550km/秒)、オーロラが活発になっています。コロナホールの影響と思われます。 担当 篠原 太陽風の速度は予想以上の上昇を示しています。 昨日のニュース以降も更に上昇を続け、 11日21時(世界時11日11時)くらいには500km/秒に達しました。 その後、500〜550km/秒の幅でゆっくり上下しながら安定した高速状態に入っています。 太陽風磁場も強度が10nTと強めの状態が続き、速度の上昇と対応する変化を示していました。 現在は、急に5nTに下がっています。 これらの変化は、太陽面に新しくコロナホールが現れたことによるものと思われます。 現在はSOHOの太陽写真が更新されていないため、詳しい状況が分かりませんが、 前周期などの変化から見て、次第にコロナホールの規模が大きくなっていたのでしょう。 磁場強度が下がっていますので、速度の上昇はこれで一段落したと思われます。 もうしばらく高速状態が続き、やがてゆっくりと下がっていくでしょう。 速度上昇とともに、太陽風磁場が強い南寄り(-10nT)で推移していたため、 磁気圏のオーロラ活動も活発になっています。 シベリアの磁場データでは、久しぶりに1400nTに達する大きな変化幅が記録されています。 現在は磁場強度が下がりましたので、今後のオーロラ活動はいくらかおとなしくなるでしょう。 太陽のフレア活動は、比較的穏やかです。 GOES衛星のX線動画を見ていると、835、834黒点群が細かいフレア活動を起こしており、 今後発達すると、Cクラスの小規模フレアを起こすようになるかもしれません。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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