宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/12/ 7 13:06 更新 太陽風、磁気圏ともに穏やかです。太陽のフレア活動も見られません。 担当 篠原 穏やかな太陽風が続いています。 速度は400km/秒からやや下がって、380km/秒くらいになっています。 通常のレベルの速度と言ってよいでしょう。 太陽風の磁場は、強度が3nTで安定しています。 南北成分を見ると、図の前半部で弱い南向きが発生していました。 しかし、シベリアの磁場データなどを見ても、目立った変動はありません。 磁場が小さかったことや、速度が下がっているためでしょうか。 今後の変化について、27日周期の図をご覧下さい。 太陽は27日で自転しています。 このため、27日の周期で太陽風は同じ変化をする傾向があります。 太陽風の周期性を利用することで、27日前のデータを参考にして今後の予想を立てる事ができます。 今日、12月7日の27日前は11月10日です(図の時刻は世界時です)。 11月10日以降の太陽風の速度を見ると、図の最後まで、 10日間にわたって400km/秒前後の穏やかな状態が続いています。 一方、太陽風の磁場強度(青線)は、図の変化ではわずかですが、 11月11日から4日間ほど10nT弱に強まっています。 南北成分(赤線)を見ると、比較的南寄り(マイナス側)になっていることがわかります。 この影響でしょう、速度が低い割に、やや活発な磁気圏の活動が見られています。 図の中では沖縄の磁場データから作成した、 ピンク色の線がマイナスに下がっている事、水色の線が不規則にプラスに増加している事、 などが磁気圏活動の活発化を示しています。 これを今後に対応させると、明日、12月8日頃から太陽風の磁場に変化が現れ始め、 12月11日にかけて、磁気圏活動がやや活発化する可能性があります。 速度が遅いため、大きな活動にはなりませんが、 オーロラが極域の空を飾るには十分なのではないでしょうか。 太陽のフレア活動は穏やかです。 GOES衛星のX線データには何の変化も観測されていません。 826黒点群らの規模も縮小しています。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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