宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/12/ 5 14:00 更新 太陽風の速度は540km/秒に下がっています。太陽のフレア活動も穏やかになっています。 担当 篠原 太陽風の速度は順調に低下を続けています。 昨日の650km/秒から、現在は540km/秒まで下がっています。 太陽風磁場は強度がやや下がって4nTになり、南北成分は南北に頻繁に振動を続けています。 このため、小規模の磁気圏活動が続いているようで、 シベリアの磁場データでは400nT程度の変動が観測されています。 地球は、大まかにはこのまま高速太陽風領域を抜け、 太陽風の速度は静穏レベルへ下がって行くでしょう。 その一方、2日から3日にかけて発生した太陽フレアの影響で、 太陽風に急な乱れが発生する可能性があります。 速度が高まり、南向き磁場が強まると、磁気圏活動が活発になる可能性があります。 SOHO衛星のLASCO C3の写真を見ると、 あまりはっきりしたCME(太陽ガスの放出現象)は見えていませんでした。 従って、それほど大きな乱れは発生しないのではないでしょうか。 太陽のフレア活動はかなり穏やかになっています。 4日17時半(世界時4日8時半)に826黒点群でC2.1の小規模フレアが発生した程度に下がっています。 放射線帯の高エネルギー電子の増加は止まっています。 10の4乗の線に達する事はありませんでした。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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