宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/11/26 12:18 昨日は活発なオーロラ活動が見られたようです。太陽風の速度は通常レベルに下がっています。
2005/11/27 14:28 太陽風の速度は350km/秒に下がっています。磁気圏は静穏です。
2005/11/28 17:55 太陽風速度がやや上昇しました。(410km/秒)
2005/11/29 16:37 太陽風速度がやや上昇しました。(430km/秒)
2005/11/30 16:06 高速太陽風が到達しました。
最新のニュース

2005/12/ 1 13:30 更新
高速太陽風が続いています(700km/秒)。オーロラもやや活発です。

担当 篠原

コロナホールによる高速太陽風が続いています。
昨日の600km/秒から一段上がって、700km/秒前後で推移しています。
27日周期の図の前周期の変化と比較すると、まさに高速風領域のまっただ中にいるようです。

SOHO EIT284の太陽写真には、太陽の北極付近から真ん中へ向かって、
縦に濃くコロナホールが広がっているのが分かります。
コロナホールの分布を見ると、
コロナホール中心部分の高速風が地球に届くのはこれからという印象です。
前周期では、これから4〜5日程度高速太陽風が続いています。

磁気圏の活動度を決める太陽風磁場の南北成分ですが、
5nTから-5nTの範囲で比較的短時間に振動するような変化を見せています。
このため連続的にオーロラ活動が発生している様です。
ただ、全体としては北向きになっている時間帯の方が長いようで、
シベリアの磁場データを見ると、それほど大きな変化にはなっていません。
やや活発な600nTくらいの変化が観測されている程度です。
それでも、極域ではきれいなオーロラを見る事ができているのではないでしょうか。

今後も高速風は続きますので、その間はオーロラ活動が活発になりやすい状態が続きます。

太陽では826黒点群が成長しています。
今日の未明1日2時半(世界時30日17時半)にM1.4の中規模フレアを起こしました。
GOES衛星のX線のグラフも全体のレベルが上がっています。
今後も中規模フレアを起こす可能性があります。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。