宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/12/ 1 13:30 更新 高速太陽風が続いています(700km/秒)。オーロラもやや活発です。 担当 篠原 コロナホールによる高速太陽風が続いています。 昨日の600km/秒から一段上がって、700km/秒前後で推移しています。 27日周期の図の前周期の変化と比較すると、まさに高速風領域のまっただ中にいるようです。 SOHO EIT284の太陽写真には、太陽の北極付近から真ん中へ向かって、 縦に濃くコロナホールが広がっているのが分かります。 コロナホールの分布を見ると、 コロナホール中心部分の高速風が地球に届くのはこれからという印象です。 前周期では、これから4〜5日程度高速太陽風が続いています。 磁気圏の活動度を決める太陽風磁場の南北成分ですが、 5nTから-5nTの範囲で比較的短時間に振動するような変化を見せています。 このため連続的にオーロラ活動が発生している様です。 ただ、全体としては北向きになっている時間帯の方が長いようで、 シベリアの磁場データを見ると、それほど大きな変化にはなっていません。 やや活発な600nTくらいの変化が観測されている程度です。 それでも、極域ではきれいなオーロラを見る事ができているのではないでしょうか。 今後も高速風は続きますので、その間はオーロラ活動が活発になりやすい状態が続きます。 太陽では826黒点群が成長しています。 今日の未明1日2時半(世界時30日17時半)にM1.4の中規模フレアを起こしました。 GOES衛星のX線のグラフも全体のレベルが上がっています。 今後も中規模フレアを起こす可能性があります。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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