宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/11/17 12:45 822黒点群はC5.9の小規模フレアを起こしています。フィラメント消失により小規模のCMEが観測されています。
2005/11/18 12:25 太陽風の速度がとても遅くなっています(280km/秒)。822黒点群がM1.2の中規模フレアを起こしています。
2005/11/19 10:34 太陽風は速度がやや上がっていますが、静穏です。磁気圏も概ね穏やかです。
2005/11/20 14:03 19日21時(世界時19日12時)頃にCMEによる太陽風の乱れが届いた様です。
2005/11/21 12:26 太陽風は穏やかですが、南向き磁場の影響で小規模のオーロラ活動が見えています。822黒点群は縮小傾向にあります。
最新のニュース

2005/11/22 13:05 更新
太陽風は低速になっています(320km/秒)。磁気圏も静穏です。

担当 篠原

1週間ほど前に活発な活動を見せていた822黒点群ですが、すっかりおとなしくなってしまいました。
太陽写真では、大きな目玉焼きの様な姿を見せています。
黒点群がこのような単純な形になってしまうと、大きなフレア活動は起こさなくなってしまいます。

ACE衛星の太陽風データによると、
21日19時(世界時21日10時)頃に太陽風磁場のセクター境界が地球を横切って行った様です。
水色の線が、グラフの上寄りから、下寄りへと現れる場所が移動しています。
太陽風磁場の大まかな方向が、
「地球から太陽方向」から「太陽から地球方向」に切り替わったことを示しています。
ただし、この現象自体が地球へ影響を及ぼすことはほとんどありません。

その後、太陽風の速度はどんどん下がって、320km/秒にまで落ちています。
低速風の領域にすっぽり入ってしまった様です。
27日周期の図を見ると、前周期はこのあたりで小さな高速風領域に入っていたのですが(10月25-27日)、
今周期はまだその気配はありません。
昨日書いた様に、コロナホールの様子がずいぶん変わってしまったので、
高速風の現れる場所が変わってしまったか、あるいは無くなってしまったかもしれません。

太陽風が穏やかなため、地球の磁気圏活動も静かです。
シベリアの磁場データでは、200nT程度の小さな変化が見えているだけです。

このまま低速風が続けば、磁気圏も穏やかな状態が続くでしょう。
遅れ気味ながらも、前周期同様に高速風がやってくるとすると、
そこでオーロラ活動がある程度活発になる可能性があります。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。