宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/11/19 10:34 更新 太陽風は速度がやや上がっていますが、静穏です。磁気圏も概ね穏やかです。 担当 篠原 太陽風と磁気圏は、穏やかな状態を続けています。 とても低速になっていた太陽風は、速度がゆっくりと戻ってきて、 360km/秒と依然低速ですが上がっています。 磁場強度も8nT前後にやや強まっていますが、大きな乱れではありません。 また、前周期より1日半遅れで太陽風磁場のセクター境界を迎えました。 低速太陽風だった事と、速度がやや上がった後は磁場が北寄りに変わった事などのため、 磁気圏は概ね穏やかな状態が続いています。 シベリアでは小規模なオーロラ活動が観測されている程度です。 27日周期の図では、今後も2日程度穏やかな状態が続きそうです。 そして、その後、太陽風に速度上昇、磁場強度上昇などの変化が見られそうです。 (27日周期の図の、10月25日以降の変化を参考にしてください) しかし、17日のニュースでお知らせしたように、今夜から明日にかけて、 CME(太陽ガスの放出現象)による高速の太陽風が到来するかもしれません。 比較的小規模のCMEでしたので、それほど大きな乱れにはならないと思います。 太陽では、今朝、19日9時(世界時19日0時)に、C5.8の小規模フレアが発生しています。 822黒点群だと思われますが、この群は規模も保っており、引き続き同様の活動が見られそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|