宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/11/18 12:25 更新 太陽風の速度がとても遅くなっています(280km/秒)。822黒点群がM1.2の中規模フレアを起こしています。 担当 篠原 太陽風の速度がどんどん下がって、280km/秒にまで下がっています。 かなり遅い速度です。 27日周期の図を見ると、実は27日前の10月21日にも 太陽風はかなり遅くなっています(300km/秒にまで下がっています)。 太陽風の速度は、太陽の磁場構造などと深い関係があります。 現在こちらに向いている太陽面に、太陽ガスが吹き出しにくい構造があるのでしょう。 一方、前周期に見られていた太陽風磁場のセクターの切り替わりはまだ現れていません。 太陽風の変化が類似しているといっても、少しずつ変化は起こっているのです。 太陽風の磁場は概ね北を向いています。 速度がとても下がっている事と重なって、磁気圏はとても穏やかです。 シベリアの磁場データには、全くと言いたくなるくらい変化が見えていません。 27日周期の図を見ると、前周期では一時的な太陽風磁場の乱れが発生(10月21-22日)しましたが、 基本的には穏やかな日が3日ほど続いています。 今周期はどのようになるでしょうか。 太陽では、今朝18日9時半(世界時18日0時半)にM1.2の中規模フレアが発生しています。 822黒点群によるものです。 一休みから目覚めたのでしょうか。 822黒点群の規模は現在も大きく、現状程度の活動が続く可能性があります。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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