宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/11/17 12:45 更新 822黒点群はC5.9の小規模フレアを起こしています。フィラメント消失により小規模のCMEが観測されています。 担当 篠原 822黒点群は依然活発です。 昨日のニュース以降、16日20時半(世界時16日11時半)にC5.9の小規模フレアを起こしています。 ただ、一休みなのか、減衰に向かっているのか、活動のペースはやや落ちています。 黒点群の規模は保たれていますので、引き続き注意する必要はあるでしょう。 一方、17日0時(世界時16日15時)に太陽の中心からやや西寄りのところで、 フィラメント消失が発生しました。 この影響で、弱いCME(太陽ガスの放出現象)が発生しています (SOHO LASCO C3の写真で西(右)を中心に淡くガスが広がっています)。 規模が小さいので、地球へ影響が及ぶかどうか分かりませんが、 届くとすると3日後の20日0時(世界時19日15時)の辺りになるのではないでしょうか。 大きな速度の乱れは発生しないと思います。 太陽風は一段と速度が下がって、350km/秒付近を上下しています。 太陽風磁場は強度5nT。 -1〜-2nTの弱い南向きが比較的長時間見られています。 このため、普段よりも高緯度域でオーロラ活動が見られている様です。 シベリア磁場データではほとんど変化が見えていませんが、 他の観測点で小規模のオーロラ活動が観測されています。 このあたりの太陽風の変化は、27日周期で前周期に見られた変化と似ています。 これから太陽風磁場のセクター境界がやってくることになると思います。 この現象自体の影響で磁気圏が活動的になるということはありません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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