宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/11/13 10:46 更新 新しい黒点群で、M1の中規模フレアが2回発生しています。やや活発なオーロラ活動が見られています。 担当 篠原 太陽の東から上ってきた新しい活動領域が、活発な活動を示しています。 SOHO EIT294の太陽写真で左の端に明るく見えている部分です。 GOES衛星のX線観測によると、 13日4時(世界時12日19時)と、13日9時(世界時13日0時)の2回、 ほぼM1の小さな中規模フレアが発生しました。 活動領域そのものは、今日掲載している黒点写真には姿を見せていません。 しかし、NOAA/SECの情報では、 822黒点群という番号が付けられ、黒点群として確認されている様です。 引き続き小規模フレアを起こす可能性が高いとのことで、今後の活動が注目されます。 太陽風は、速度420km/秒、磁場強度6nTと、昨日とほぼ同じ状況です。 磁場強度がいくらか下がった程度でしょうか。 その一方で、南向きの太陽風磁場が比較的はっきりと現れています。 ACEのデータの赤線を見ると、-2〜-5nT程度の南向きが頻繁に、 しかも数時間続くように現れています。 このため、オーロラ活動もやや活発になっていると思われます。 シベリアの磁場データでは、最大で800nT程度の変化が見られています。 昨日、27日周期の図で予想していた太陽風の変化が現れている様です。 今後も南向き磁場の影響でオーロラ活動が続く可能性があります。 太陽風の速度が通常の程度なので、大きな活動には至らないでしょう。 カムチャッカは連日雨まじりの雪で、寒い様な、寒くない様な微妙な気候です。 普通の年だと、すっかり雪に覆われているとの事で、今年は特別の様です。 観測作業はほぼ終え、明日ウラジオストックへ発ちます。 更新メンバーの出張のために、月、火曜は更新できない可能性が高いです。 ご了承ください。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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