宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/11/11 14:47 更新 太陽風の速度は遅く(380km/秒)、磁気圏は静穏です。太陽は無黒点になっています。 担当 篠原 コロナホールを抜けてから、太陽風は順調に低下を続けていました。 今日も11日11時(世界時11日2時)くらいまでは低下が続き、340km/秒まで下がりました。 しかし、そこで太陽風の様子がやや変化して、速度が380km/秒くらいまで上がっています。 太陽風磁場の大まかな方向が切り替わる、セクター境界をこの時に越えています。 セクターの切り替わりは、前周期に見られたものとほぼ同時に発生しています。 SOHO EIT284の太陽写真では、もう分かりにくくなっていますが、 コロナホールの影響が多少見られるかもしれません。 前周期は400km/秒になった程度の、小さなものでした。 今周期も同程度ではないかと思います。 太陽風の速度が遅く、南向き磁場も小さな振幅しか現れていないため、 磁気圏は概ね穏やかな状態を保っています。 シベリア磁場データでは昨日に続いて、ほとんど変化が見えていません。 今後も基本的には穏やかに推移するでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、10の4乗の警戒ラインにぎりぎりで達していましたが、 今日になって数値を下げています。 もう、警戒ラインを割ったと考えてよいでしょう。 太陽は無黒点になっています。 目立ったフレア活動は無く、穏やかな状態です。 カムチャッカは雪が降り続いています。 気温は0度前後でそれほど寒くなく、時折雪が雨に変わっています。 一面の銀世界にはなったのですが、 気温が低くないために融けかけの雪になっていて、足下がひどい状態です。 温泉の街に滞在しているので、夜になるとホテルで屋外温水プールを楽しんでいます。 来週の火曜日に帰国し、水曜日からは通常状態に戻ります。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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