宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/11/ 6 15:24 高速太陽風が続いています(650km/秒)。オーロラ活動はやや静穏になりました。
2005/11/ 7 15:30 高速の太陽風が続いています(640km/秒)。放射線帯の高エネルギー電子もやや高い状態が続いています。
2005/11/ 8 15:08 太陽風速度が減少してきました。宇宙天気は静穏な状態です。
2005/11/ 9 14:46 太陽風の速度は下がり(440km/秒)、磁気圏は静穏な状態が続いています。
2005/11/10 16:05 太陽風速度は減少し(380km/s)、宇宙天気は穏やかな状態です。
最新のニュース

2005/11/11 14:47 更新
太陽風の速度は遅く(380km/秒)、磁気圏は静穏です。太陽は無黒点になっています。

担当 篠原

コロナホールを抜けてから、太陽風は順調に低下を続けていました。
今日も11日11時(世界時11日2時)くらいまでは低下が続き、340km/秒まで下がりました。
しかし、そこで太陽風の様子がやや変化して、速度が380km/秒くらいまで上がっています。
太陽風磁場の大まかな方向が切り替わる、セクター境界をこの時に越えています。
セクターの切り替わりは、前周期に見られたものとほぼ同時に発生しています。

SOHO EIT284の太陽写真では、もう分かりにくくなっていますが、
コロナホールの影響が多少見られるかもしれません。
前周期は400km/秒になった程度の、小さなものでした。
今周期も同程度ではないかと思います。

太陽風の速度が遅く、南向き磁場も小さな振幅しか現れていないため、
磁気圏は概ね穏やかな状態を保っています。
シベリア磁場データでは昨日に続いて、ほとんど変化が見えていません。
今後も基本的には穏やかに推移するでしょう。

放射線帯の高エネルギー電子は、10の4乗の警戒ラインにぎりぎりで達していましたが、
今日になって数値を下げています。
もう、警戒ラインを割ったと考えてよいでしょう。

太陽は無黒点になっています。
目立ったフレア活動は無く、穏やかな状態です。

カムチャッカは雪が降り続いています。
気温は0度前後でそれほど寒くなく、時折雪が雨に変わっています。
一面の銀世界にはなったのですが、
気温が低くないために融けかけの雪になっていて、足下がひどい状態です。
温泉の街に滞在しているので、夜になるとホテルで屋外温水プールを楽しんでいます。
来週の火曜日に帰国し、水曜日からは通常状態に戻ります。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。