宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/11/ 5 15:26 更新 太陽風の速度が更に上がっています(700km/秒)。オーロラ活動も続いています。 担当 篠原 コロナホールの影響が続いています。 太陽風の速度は更に上がって、700km/秒前後で推移しています。 昨日で最高に達したと思っていましたが、中心はその後だった様です。 太陽風の磁場強度は5nTで安定しています。 南北成分は主に北寄りの傾向のように見られますが、小刻みに南を向いたりしています。 それほどのまとまった南向きにはなっていないのですが、 速度が高くなっているため、オーロラ活動はある程度強いものが見えています。 シベリアの磁場データによると、 昨日同様に800〜1000nTの幅で変化が観測されています。 ただし、昨日よりはいくらか規模が落ちているように思われます。 磁場強度が下がっているためでしょう。 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、 太陽の西側まんなか付近にコロナホールが見えています。 まさに最も影響が強くなる頃です。 これからコロナホールの高速風領域は次第に地球から外れていきます。 ゆっくりと速度は下がる傾向になるでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は一段と増加しています。 明日にでも警戒ラインに到達しそうです。 太陽風が高速になっていますので、今後一層放射線帯の電子密度が上がると思われます。 太陽のフレア活動は穏やかです。 小さな黒点群が見えていますが、X線のグラフは静かです。 カムチャッカは間もなく夜です。 オーロラが見えるほどの高緯度ではないため、残念ながらただの真っ暗な夜です。 寒さは、夜になって気温が氷点下に下がるくらいで、それほど厳しくはありません。 本格的な冬はまだこれからの様です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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