宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/10/31 13:01 太陽風の速度がやや上がっています(400km/秒)。コロナホールが姿を見せています。
2005/11/ 1 10:41 太陽風磁場の大きな南向きによって、オーロラ活動が活発になっています。
2005/11/ 2 12:06 太陽風速度は減少し、宇宙天気は穏やかな状態です。
2005/11/ 3 12:06 コロナホールの影響で、太陽風の速度が上がっています(600km/秒)。変化が1日ほど早まっています。
2005/11/ 4 09:14 高速の太陽風が続いています(650km/秒)。オーロラも活発に発生しています。
最新のニュース

2005/11/ 5 15:26 更新
太陽風の速度が更に上がっています(700km/秒)。オーロラ活動も続いています。

担当 篠原

コロナホールの影響が続いています。
太陽風の速度は更に上がって、700km/秒前後で推移しています。
昨日で最高に達したと思っていましたが、中心はその後だった様です。

太陽風の磁場強度は5nTで安定しています。
南北成分は主に北寄りの傾向のように見られますが、小刻みに南を向いたりしています。
それほどのまとまった南向きにはなっていないのですが、
速度が高くなっているため、オーロラ活動はある程度強いものが見えています。
シベリアの磁場データによると、
昨日同様に800〜1000nTの幅で変化が観測されています。
ただし、昨日よりはいくらか規模が落ちているように思われます。
磁場強度が下がっているためでしょう。

SOHO EIT284の太陽写真を見ると、
太陽の西側まんなか付近にコロナホールが見えています。
まさに最も影響が強くなる頃です。
これからコロナホールの高速風領域は次第に地球から外れていきます。
ゆっくりと速度は下がる傾向になるでしょう。

放射線帯の高エネルギー電子は一段と増加しています。
明日にでも警戒ラインに到達しそうです。
太陽風が高速になっていますので、今後一層放射線帯の電子密度が上がると思われます。

太陽のフレア活動は穏やかです。
小さな黒点群が見えていますが、X線のグラフは静かです。

カムチャッカは間もなく夜です。
オーロラが見えるほどの高緯度ではないため、残念ながらただの真っ暗な夜です。
寒さは、夜になって気温が氷点下に下がるくらいで、それほど厳しくはありません。
本格的な冬はまだこれからの様です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。