宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/11/ 2 12:06 更新 太陽風速度は減少し、宇宙天気は穏やかな状態です。 担当 北村 昨日のお知らせした太陽風磁場の強まりが通過した後は、 太陽風は比較的静穏な状態に戻っています。 速度は、徐々に下がっていって 1日の22時頃には350km/s程度まで遅くなっています。 沖縄磁場変動を見ると、31日にやや減少していた磁場が、 1日にかけて徐々にもとのレベルに戻っていく様子が分かります。 大きな特徴としては、1日の13時から20時にかけて、 太陽風磁場の南向き成分が、弱い南向き(-5nT程度) を継続している点が挙げられます。 シベリアの磁場データを見ますと、 1日の16時頃から磁場の強度が大きく減少しています。 これは、先述の太陽風磁場の南向き成分に起因したオーロラ嵐を表しており、 この時間磁気圏活動が活発であったと思われます。 太陽活動は静穏で、黒点の状態は領域818に若干黒点群が 見られますが、大きなX線フレアーは発生しておりません。 その一方で、SOHO EIT284の図で分かるように、 コロナホールが徐々に正面に向いてきています。 もう数日すると、このコロナホールの影響によって太陽風速度が上昇するでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|