宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/10/30 20:57 太陽風は低速で(340km/秒)、宇宙天気は穏やかです。
2005/10/31 13:01 太陽風の速度がやや上がっています(400km/秒)。コロナホールが姿を見せています。
2005/11/ 1 10:41 太陽風磁場の大きな南向きによって、オーロラ活動が活発になっています。
2005/11/ 2 12:06 太陽風速度は減少し、宇宙天気は穏やかな状態です。
2005/11/ 3 12:06 コロナホールの影響で、太陽風の速度が上がっています(600km/秒)。変化が1日ほど早まっています。
最新のニュース

2005/11/ 4 09:14 更新
高速の太陽風が続いています(650km/秒)。オーロラも活発に発生しています。

担当 篠原

高速の太陽風が続いています。
速度はもう一段上昇して、650km/秒に上がっています。
コロナホールの中心部に近づいているためでしょうか。

太陽風磁場の強度も再び10nT近くに上昇し、そして5nTくらいにもどっています。
オーロラ活動に影響を及ぼす南北成分(赤線)は、南向きに振動する時間帯が見られています。
この影響で、速度が高まったこともあり、オーロラ活動はこれまでよりも強まっています。
シベリアの磁場変化を見ると、前日、前々日よりも、変化の幅も大きく、
変化が見られている時間帯も広がっています。
変化の幅は1000nTに達しており、活発なオーロラが発生していたと思われます。

SOHO EIT284の太陽写真を見ると、コロナホールは太陽の中心を過ぎ、
最も地球に影響を及ぼす(見かけの)位置に達しつつあります。
高速風はまだ4日くらいにわたって続きそうです。
南北磁場の変化によって、オーロラ活動も続きます。

放射線帯の高エネルギー電子が急増しています。
まだ警戒ラインには達していませんが、今後更に増加する可能性があります。
これからの変化に注意が必要でしょう。

太陽面にはほとんど黒点が見えていません。
群の数字は書いてありますが、黒点そのものは見えていないようです。
X線のグラフを見ると、Cクラスに達しないような小規模のフレア活動が見られている様です。
ですが、今後特に強まるということはないでしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。