宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/10/24 12:22 太陽風は穏やかで、磁気圏も静かです。これからコロナホールの影響が見られるでしょう。
2005/10/26 10:53 太陽風の速度がやや上がり(450k/秒)、オーロラ活動が発生しています。
2005/10/27 18:23 太陽風は高速状態を続けています(500km/秒)。オーロラ活動も見られています。
2005/10/28 12:10 太陽風はやや高速です(450km/秒)。南向き太陽風磁場に合わせて、オーロラの活動が見られています。
2005/10/30 20:57 太陽風は低速で(340km/秒)、宇宙天気は穏やかです。
最新のニュース

2005/10/31 13:01 更新
太陽風の速度がやや上がっています(400km/秒)。コロナホールが姿を見せています。

担当 篠原

太陽風の速度はやや上がって、400km/秒になっています。
速度としては通常の太陽風と言ってよいでしょう。
ここまでは磁場強度は5nT前後で安定し、時々弱い南向きも見られていました。
この影響でしょうか、シベリアの磁場データには200nT弱の小さな変化が見えています。
弱いオーロラ活動が見られていたのかもしれません。

太陽風の図の最新の部分で、気になる変化が磁場強度に見られています。
急に10nTに強度が上がりました。
あるいは、この後太陽風に乱れが発生するのかもしれません。
特に乱れる要因は見あたらなかったのですが、今後どのように変化するでしょうか。

SOHO EIT284の太陽写真を見ると、太陽の中心からやや東(左)にコロナホールが見えています。
27日前の10月3日の太陽写真を比較のために並べています。
ほぼ同じ位置に薄暗いコロナホールが見えています(やや赤道に近づいた様にも見えます)。
27日周期の図を見ると、前回はこの影響が10月7日に磁場の乱れ、8日に速度上昇として来ています。
今回もほぼ同じ経過をたどるとすると、
11月3日頃に磁場の乱れが発生し、4日頃から速度が上昇を始めることになるでしょう。
オーロラ活動が活発になったり、磁気嵐が発生する可能性があります。
前周期では、高速風は4日ほど続きました。

太陽面には小さく818黒点群が見えています。
X線のグラフは静穏で、フレア活動は見られません。
穏やかな太陽が続きそうです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

10/30 19:06 UT

10/ 3 19:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。