宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/10/31 13:01 更新 太陽風の速度がやや上がっています(400km/秒)。コロナホールが姿を見せています。 担当 篠原 太陽風の速度はやや上がって、400km/秒になっています。 速度としては通常の太陽風と言ってよいでしょう。 ここまでは磁場強度は5nT前後で安定し、時々弱い南向きも見られていました。 この影響でしょうか、シベリアの磁場データには200nT弱の小さな変化が見えています。 弱いオーロラ活動が見られていたのかもしれません。 太陽風の図の最新の部分で、気になる変化が磁場強度に見られています。 急に10nTに強度が上がりました。 あるいは、この後太陽風に乱れが発生するのかもしれません。 特に乱れる要因は見あたらなかったのですが、今後どのように変化するでしょうか。 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、太陽の中心からやや東(左)にコロナホールが見えています。 27日前の10月3日の太陽写真を比較のために並べています。 ほぼ同じ位置に薄暗いコロナホールが見えています(やや赤道に近づいた様にも見えます)。 27日周期の図を見ると、前回はこの影響が10月7日に磁場の乱れ、8日に速度上昇として来ています。 今回もほぼ同じ経過をたどるとすると、 11月3日頃に磁場の乱れが発生し、4日頃から速度が上昇を始めることになるでしょう。 オーロラ活動が活発になったり、磁気嵐が発生する可能性があります。 前周期では、高速風は4日ほど続きました。 太陽面には小さく818黒点群が見えています。 X線のグラフは静穏で、フレア活動は見られません。 穏やかな太陽が続きそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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