宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/11/ 1 10:41 更新 太陽風磁場の大きな南向きによって、オーロラ活動が活発になっています。 担当 篠原 昨日のニュースで、太陽風磁場の強まりをお知らせしていましたが、 その後、磁場強度は更に15nT近くまで強まりました。 磁場の南北成分を見ると、初めは大きく北向きになり(赤線がプラス方向に振れる)、 その後ゆっくりと減少してやがて大きく南(マイナス方向)に向くように変化しています。 太陽風に乗って、大きな磁場のかたまりが流れてきていた様です。 速度は結局ほとんど変化しませんでした。 380〜400km/秒前後の通常速度でほぼ安定しています。 それでも、大きな磁場南向きがやってきたために、オーロラなど磁気圏活動は活発になっています。 シベリアの磁場データを見ると、最大と最小の差が1000nT近い変化が観測されています。 極地では、活発なオーロラ活動が発生していたのかもしれません。 太陽風に乗ってやってきた磁場の大きなかたまりはほぼ流れ去った様です。 磁場強度は弱まり、5nTにもどっています。 このあとは、太陽風は穏やかな状態にもどりそうです。 そして、11月3、4日頃からコロナホールによる太陽風の乱れが発生しそうです。 SOHO EIT284の太陽写真で、中心やや左にそのコロナホールが見えています。 また、SOHO EIT284の写真では太陽の東の端がずいぶん明るくなっています。 新しい黒点群がそろそろ上がってきそうです。 ここのフレア活動によって、Cクラスにも達しない小さなものですが、 久しぶりにX線のグラフに変化が見えています。 (現在、関西国際空港にいます。これからウラジオストックへ移動します。) SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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