宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/10/28 12:10 更新 太陽風はやや高速です(450km/秒)。南向き太陽風磁場に合わせて、オーロラの活動が見られています。 担当 篠原 太陽風の速度は緩やかに低下しています。 昨日の500km/秒から450km/秒へ、ほぼ一日かけて下がっています。 やや高速という状態です。 太陽風の速度は、この後もゆっくりと下がって行きそうです。 太陽風磁場は6nTから8nTくらいの間をゆっくりと変化しています。 ACEの図のまんなか付近で、-3nT程度の南向き(赤線がマイナスになっている)が続く変化が見えています。 ここでオーロラが活発になった様です。 シベリアの磁場データを見ると、昨日のデータに(右側の3分の1がその部分です)、 600〜800nTくらいの変動が観測されています。 シベリアのデータだけでは24時間のオーロラ活動の様子を知る事はできませんので、 その他の時間帯がどうなっていたか、この図だけではコメントできませんが、 少なくとも、太陽風磁場の南向きに合わせて、オーロラがにぎやかに活動していたのは確かです。 SOHO EIT284の太陽カメラの写真では、 北と南(上と下)に寄った地域にコロナホールらしき暗い部分が見えています。 この様な高緯度領域のコロナホールは、地球へは影響を及ぼしません。 一方、赤道付近はのっぺりとして、コロナホールは見られません。 これから太陽風の速度が下がると、その後は10日くらい穏やかな太陽風が続きそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、やや増加していますが、大きな変化にはなっていません。 もうしばらく様子を見る必要がありますが、今のところは警戒ラインに達する勢いは見られません。 太陽面はとても静かです。黒点は見えていません。 X線のグラフもとても静かで、穏やかな太陽が続いています。 シベリアのオーロラ帯の磁場データ。3日分のデータを示しています。右端の3分の1が昨日のデータです。 (c) NICT SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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