宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/10/27 18:23 更新 太陽風は高速状態を続けています(500km/秒)。オーロラ活動も見られています。 担当 篠原 更新が遅くなり、申し訳ありません。 観測のために、11月1日からカムチャッカ半島へ行きます。 その準備に追われています。 ニュースの更新は、現地より続ける予定です。 ACE衛星のデータを見ると、太陽風がやや暴れていたようです。 昨日のニュース発行以降、太陽風の速度は500km/秒に上がりました。 そして、26日22時頃に560km/秒へ急に上昇するという変化を見せています。 その後は、半日ほどかけてゆっくりと500km/秒へ戻り、現在もそのまま安定しています。 太陽風の磁場は、強度が6nTでほぼ安定してます。 南北成分(赤線)は0nTを中心に、ちいさく揺れている感じです。 それほど目立った南向きが見られた訳ではありませんが、速度が上昇した影響で、 オーロラ活動は活発になった時間帯もあった様です。 シベリアの磁場データでも、600〜800nTくらいの変化が見えています。 また、アラスカのライブカメラでは、雲間からオーロラの姿を見る事ができました。 もうしばらくコロナホールの影響で、太陽風の高速状態が続くのではないでしょうか。 速度はこれ以上上がる事はなく、 ゆっくりと下がりながらやや高速の状態を続けるという変化になると思います。 放射線帯の高エネルギー電子の密度がゆっくりと増加し始めています。 まだ、警戒ラインよりはずっと下ですが、今後の変化に注意が必要でしょう。 太陽のフレア活動は現在も極めて静かです。 黒点は見えず、X線のグラフも最低レベルを続けています。 アラスカのライブカメラが、雲の間から捉えたオーロラの姿。現地25日23:59(日本時間26日16:59)。写真の中心やや左に、上を向いた北斗七星の姿が見える。 (c) NICT/SALMON シベリアのオーロラ帯の磁場データ。3日分のデータを示しています。右端の3分の1が昨日のデータです。 (c) NICT SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|