宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/10/19 10:48 太陽風は穏やかです(速度360km/秒)。小規模のオーロラ活動は見られています。
2005/10/20 12:56 太陽風はやや遅く、穏やかですが、南向き磁場のためにオーロラ活動は見られています。
2005/10/21 13:22 太陽風がとても低速になっています(300km/秒)。磁気圏は静穏です。
2005/10/22 13:22 太陽風に乱れが発生しています。オーロラ活動も活発になっていると思われます。
2005/10/23 09:32 太陽風の乱れは一段落し、オーロラも穏やかになっています。これからコロナホールの影響が見られそうです。
最新のニュース

2005/10/24 12:22 更新
太陽風は穏やかで、磁気圏も静かです。これからコロナホールの影響が見られるでしょう。

担当 篠原

太陽風は穏やかな状態が続いています。
速度は360km/秒前後と遅い状態で安定しています。
磁場強度は5nT前後とほぼ普通の強さで、こちらもほぼ安定しています。
オーロラ活動につながる、磁場の南向き成分はあまり見られません。
ACEの図の赤線は、0からややプラス(北向き)寄りになっています。

このため、オーロラ活動も穏やかな状態が続いています。
シベリアのデータは今日もほぼ平らで、3日間のプロット全部がほぼ平坦な状態になっています。

SOHO EIT284の太陽写真を見ると、コロナホールの右端が、太陽の中心と西の端との中間点に達しています。
ここはコロナホールの影響で太陽風が乱れ始めるタイミングを見るための目安の位置です。
従って、そろそろ太陽風の速度が上がるなど乱れが起こってもおかしくありません。
これから明日にかけて、何らかの変化が見られるのではないでしょうか。
それほど大きな乱れにはならないと思いますが、変化の様子に注目です。

一昨日から、GOES衛星による静止軌道の高エネルギー電子の図が興味深い変化を示しています。
図を見ると、いつも注目している赤線と青線(2MeV以上のエネルギーを持つ電子)がストンと下に下がって、
最低レベルで推移しています。
値が落ちたのは、22日のニュースでお知らせした太陽風の乱れが原因になっています。
これほどグラフが落ちてしまうのは珍しいことです。

直接は関係ありませんが、GOES衛星のX線のグラフもまたものすごく下がっています。
ここ何日もとても低い状態が続いていましたが、
今日のグラフはもうこれ以上下がらないのではないかと思われるような状態になっています。
X線で見ていると、太陽はもはや輝いていないかのようです(可視光では何の変化も見えませんが)。
太陽写真には黒点は見えていません。
815黒点群はなくなったそうです。
一方、817黒点群ができたそうですが、1個小さいのがある程度の様です。



シベリアのオーロラ帯の磁場データ。3日分のデータを示しています。右端の3分の1が昨日のデータです。
(c) NICT


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (放射線帯電子版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽風速度
km/sec
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。