宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/10/22 13:22 更新 太陽風に乱れが発生しています。オーロラ活動も活発になっていると思われます。 担当 篠原 太陽風に小規模の乱れが発生しています。 22日5時(世界時21日20時)頃から、太陽風の速度が緩やかに上昇を始め、 それまでの300km/秒から400km/秒に上がっています(通常レベルの速度です)。 また、磁場強度も10nT近くにまで強まり、大きく南を向く時間帯も見られています。 コロナホールの影響はまだ先だと思っていたのですが、 温度も上がっていますので、早くもやってきたのかもしれません。 太陽風磁場の南向きの影響で、オーロラ活動が強まっていると思われます。 AE指数が見られないため、変動を正確に把握する事はできませんが、 中規模の活動が見られているのではないでしょうか。 シベリアデータを掲載していますが、時間的に不利な位置に来ているため、 変化は捉えられていません。 太陽風磁場が南寄りを続けると、今後もオーロラ活動が続きます。 SOHO EIT284の太陽写真では、コロナホールが更に西へ移動している様子が分かります。 このコロナホールの影響で、太陽風はこのまま乱れた状態が続きそうです。 コロナホール自体は細いのですが、東西に広がっているので、 影響は長く、1週間程度続くかもしれません。 太陽のフレア活動は現在も静かです。 X線のグラフには久しぶりに変化が見られていますが、 前後が静かなために目立っているだけで、規模としてはたいへん小さな活動です。 黒点も815群がかすかに見えている程度です。 太陽活動は穏やかな状態が続くでしょう。 シベリアのオーロラ帯の磁場データ。3日分のデータを示しています。右端の3分の1が昨日のデータです。 (c) NICT SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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