宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/10/17 12:21 太陽風磁場が南向きを続けていて、オーロラがやや活動的になっています。今夜は小さな月食が見られます。
2005/10/18 11:49 太陽風の速度は350km/秒へ下がりました。南向き磁場のためオーロラはやや活発でした。
2005/10/19 10:48 太陽風は穏やかです(速度360km/秒)。小規模のオーロラ活動は見られています。
2005/10/20 12:56 太陽風はやや遅く、穏やかですが、南向き磁場のためにオーロラ活動は見られています。
2005/10/21 13:22 太陽風がとても低速になっています(300km/秒)。磁気圏は静穏です。
最新のニュース

2005/10/22 13:22 更新
太陽風に乱れが発生しています。オーロラ活動も活発になっていると思われます。

担当 篠原

太陽風に小規模の乱れが発生しています。
22日5時(世界時21日20時)頃から、太陽風の速度が緩やかに上昇を始め、
それまでの300km/秒から400km/秒に上がっています(通常レベルの速度です)。
また、磁場強度も10nT近くにまで強まり、大きく南を向く時間帯も見られています。
コロナホールの影響はまだ先だと思っていたのですが、
温度も上がっていますので、早くもやってきたのかもしれません。

太陽風磁場の南向きの影響で、オーロラ活動が強まっていると思われます。
AE指数が見られないため、変動を正確に把握する事はできませんが、
中規模の活動が見られているのではないでしょうか。
シベリアデータを掲載していますが、時間的に不利な位置に来ているため、
変化は捉えられていません。
太陽風磁場が南寄りを続けると、今後もオーロラ活動が続きます。

SOHO EIT284の太陽写真では、コロナホールが更に西へ移動している様子が分かります。
このコロナホールの影響で、太陽風はこのまま乱れた状態が続きそうです。
コロナホール自体は細いのですが、東西に広がっているので、
影響は長く、1週間程度続くかもしれません。

太陽のフレア活動は現在も静かです。
X線のグラフには久しぶりに変化が見られていますが、
前後が静かなために目立っているだけで、規模としてはたいへん小さな活動です。
黒点も815群がかすかに見えている程度です。
太陽活動は穏やかな状態が続くでしょう。



シベリアのオーロラ帯の磁場データ。3日分のデータを示しています。右端の3分の1が昨日のデータです。
(c) NICT


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。