宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/10/21 13:22 更新 太陽風がとても低速になっています(300km/秒)。磁気圏は静穏です。 担当 篠原 昨日から今日にかけて、太陽風の速度がとても低下しています。 昨日は400km/秒近くあったのですが、それから半日ほどかけて300km/秒まで下がっています。 かなり遅い太陽風です。 磁場強度も2nTに弱まっています。 また、今朝、太陽風磁場のセクター境界を越えました。 ACEの図では、水色の線が跳ねている部分です。 ここで太陽風の磁場の大まかな方向が、 「太陽から地球方向」から「地球から太陽方向」に切り替わりました。 この現象自体は、宇宙天気には目立った影響を及ぼしません。 27日周期の図を見ると、この変化は前周期とほぼ同じ時期に発生しています。 前周期は2日後に再びセクター境界を迎えましたが、今回はどうなるでしょうか。 太陽風磁場の南向き成分がとても小さくなっていて、速度が遅い事と重なって、 磁気圏はとても穏やかになっています。 シベリアの磁場データには変化が全く観測されていません。 一方、SOHO EIT284の太陽写真では、コロナホールが太陽の中心を過ぎつつあります。 3日後の24日くらいに地球に影響を及ぼし始めるのではないでしょうか。 コロナホールは直線的に、不思議な図形を描く様に延びています。 妙に印象的な写真です。 太陽面は黒点がほとんど見えなくなっています。 群の番号は2つ書いてありますが、写真上はほとんど見る事ができません。 フレア活動は全く見られず、X線のレベルはとても下がっています。 シベリアのオーロラ帯の磁場データ。3日分のデータを示しています。右端の3分の1が昨日のデータです。 (c) NICT SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|