宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/10/17 12:21 更新 太陽風磁場が南向きを続けていて、オーロラがやや活動的になっています。今夜は小さな月食が見られます。 担当 篠原 今夜は日本全域で月食が見られるそうです。 ただし、欠け方はとても小さなもので、月の下側が1割弱見えなくなる程度です。 夜8時半開始で、9時に最大、9時半には終わります。 夜空を見上げて、変な満月だなと思ったらそれは月食のせいです。 (宇宙天気とは関係ない話題ですが) 太陽風の磁場の南向きが続いています。 -5nT前後のまま昨日より継続しています。 速度は380km/秒から420km/秒に上がりましたが、通常の速さです。 太陽風磁場南向きのため、磁気圏の活動がやや活発になっています。 シベリアの磁場データでは、最大と最小の幅が500nT程度の変化が観測されています。 小規模のオーロラ活動が極域で発生しているようです。 アラスカのオーロラカメラは曇天だったようで、厚い雲しか見えませんでした。 夜中なのに明るい写真が見えるのは、満月に近かったためです。 太陽風の速度は、もうしばらく上昇を続けるかもしれませんが、大きく上昇することはないでしょう。 やがて低下に向かうと思われます。 太陽風磁場が南向きを続けている間は、オーロラなどの磁気圏活動も続きます。 太陽のフレア活動は穏やかです。 X線のグラフには小さな変化が見えていますが、これはCクラスにも達しない、とても規模の小さなものです。 太陽黒点は1個だけ、東の方(左の方)に見えています。 815黒点群です。目立った活動はしていません。 シベリアのオーロラ帯の磁場データ。3日分のデータを示しています。右端の3分の1が昨日のデータです。 (c) NICT SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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