宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CANOPUS)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙環境情報
太陽地球環境予報
太陽地球環境情報サービス
宇宙天気システムグループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/10/13 11:23 太陽風は400km/秒で、通常の速度に下がっています。磁気圏はとても穏やかです。
2005/10/14 11:31 太陽風の速度は通常レベル(380km/秒)です。小規模のオーロラ活動が見られています。
2005/10/15 09:53 太陽風の速度がとても遅くなっていて(320km/秒)、磁気圏はとても静かです。太陽活動も静かです。
2005/10/16 14:42 太陽風は速度がやや上昇していますが、まだ低速(360km/秒)です。小規模なオーロラ活動が発生しそうです。
2005/10/17 12:21 太陽風磁場が南向きを続けていて、オーロラがやや活動的になっています。今夜は小さな月食が見られます。
最新のニュース

2005/10/18 11:49 更新
太陽風の速度は350km/秒へ下がりました。南向き磁場のためオーロラはやや活発でした。

担当 篠原

昨夜の月食はいかがでしたか?
欠ける量が小さいので、どう見えるのか心配でしたが、肉眼でもはっきり分かるほどに欠けて見えました。
あっという間の出来事で、うっかり見逃してしまいそうでした。

太陽風の速度は、予想通り低下に転じ、350km/秒まで下がっています。
だいぶ遅くなっています。
磁場強度は5nTと普通の強さ。
南北成分は南を向いたり、北を向いたり、ゆったりと変化しています。
この影響で、オーロラ活動も太陽風が低速ながらやや活発に活動しているようです。
シベリアの磁場データを見ると、最大で-600nTの変化が見えています。
AE指数では800nT程度の変化が見えていたのではないでしょうか。

シベリアの磁場データでは、昨日、一昨日と、間をあけて活動が大きく見えています。
時刻としては、世界時で8時頃から20時頃にかけてでしょうか。
この頃がこれらの観測点の夜にあたるためです。
地球全体のオーロラ活動を知ろうとすると、シベリア以外に、
ヨーロッパや北米のデータを見る事も必要となります。
AE指数はこれら広く分布した観測点のデータから作成されているのです。

太陽風の速度が下がりましたので、今後のオーロラ活動は小さなものとなるでしょう。
SOHO EIT284の太陽写真を見ると、中心からやや北(上)に小さなコロナホールが見えます。
小さなものですので、たいした影響は見られないでしょう。
位置的には、3日後の21日頃に地球へ影響が及ぶことになります。
今回の変化同様、速度がやや高くなる程度だと思われます。

太陽のフレア活動は現在もとても静かです。
X線のグラフには全く変化が見られません。
黒点も815群がひとつ見えているだけです。



シベリアのオーロラ帯の磁場データ。3日分のデータを示しています。右端の3分の1が昨日のデータです。
(c) NICT


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。