宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/10/10 12:56 太陽風の速度は600km/秒で高速です。磁気圏は比較的静穏の様です。
2005/10/11 12:34 高速の太陽風が続いています(620km/秒)。放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。
2005/10/12 17:54 太陽風の速度が下がりました(440km/秒)。コロナホールの影響から抜け出したようです。
2005/10/13 11:23 太陽風は400km/秒で、通常の速度に下がっています。磁気圏はとても穏やかです。
2005/10/14 11:31 太陽風の速度は通常レベル(380km/秒)です。小規模のオーロラ活動が見られています。
最新のニュース

2005/10/15 09:53 更新
太陽風の速度がとても遅くなっていて(320km/秒)、磁気圏はとても静かです。太陽活動も静かです。

担当 篠原

太陽風の速度がかなり遅くなっています。
昨日のニュースの380km/秒から更に低下が続き、現在は320km/秒にまで落ちています。
磁場強度は4nT前後で普通の強さですが、南北成分は北寄りに推移しています。
北寄りであることと、速度がとても下がっているために、磁気圏内のオーロラ活動はとても静かです。
シベリアの磁場データ(3日分)をご覧下さい。
昨日のデータ(右寄りの3分の1)には全く変化が見えていません。

コロナホールの影響で太陽風に乱れが発生するだろうと書いてきましたが、
まだそれに対応する変化は見えていません。
コロナホールが小さなものでしたので、目立った影響が見られないままという可能性もあります。
一方、27日周期の図を見ると、そろそろ太陽風磁場のセクター境界が現れそうです。
あるいは、太陽風の乱れとセクターの切り替わりが同じくらいのタイミングで、
これからやってくるかもしれません。

太陽のフレア活動も、とても静かな状態です。
X線のグラフには全く変化が見られません。
太陽写真では東の端(左端)に、小さな黒点らしき姿が1個見えています。
活発に活動している黒点群ではなさそうです。



シベリアのオーロラ帯の磁場データ。3日分のデータを示しています。右端の3分の1が昨日のデータです。
(c) NICT


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。