宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/10/14 11:31 更新 太陽風の速度は通常レベル(380km/秒)です。小規模のオーロラ活動が見られています。 担当 篠原 ACE衛星の観測によると、太陽風の速度は380km/秒と通常のレベルで安定しています。 磁場強度は3〜4nT。 -2nT前後の弱い南向き磁場(赤線のマイナス成分)が頻繁に現れています。 そのため、小規模なオーロラ活動が発生しているようです。 昨日に続いて、シベリアのオーロラ帯で観測された磁場変動グラフを掲載しています。 3日幅ですので、右側の3分の1が昨日のデータにあたります。 オーロラ活動による、-200〜-300nT程度の小規模の磁場変化が観測されています。 図の真ん中の3分の1の、 一昨日のほぼまっすぐになっている状態(活動が見られなかった)との違いを確認してください。 オーロラの活動は夜側を中心として発生しますので、 シベリアで変化を捉えやすい時間帯というものがあります。 そのため、それ以外の時間帯でのオーロラ活動は、このグラフだけでは分からないという問題があります。 普段お見せしているAE指数のグラフは、このようなことが無い様に、 北極域の様々な場所に観測点を設置して、 オーロラ活動を常時モニターすることができるような工夫がされています。 先日からお伝えしていた様に、小規模のコロナホールがそろそろ地球へ影響を及ぼす位置に来ます。 今日から明日にかけて、太陽風の速度が上昇するなどの乱れが発生する可能性があります。 コロナホールの規模から考えて、それほど大きな乱れにはならないと思います。 太陽のフレア活動はとても穏やかです。 一昨日まで見えていた、小さな活動すらほとんどなくなっています。 太陽写真には黒点の姿も見えません。 このまま穏やかな状態が続くでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、下がったままです。 こちらも問題ありません。 シベリアのオーロラ帯の磁場観測。3日分のデータを示しています。右端の3分の1が昨日のデータです。 (c) NICT SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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