宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/10/12 17:54 更新 太陽風の速度が下がりました(440km/秒)。コロナホールの影響から抜け出したようです。 担当 篠原 更新が遅くなり、申し訳ありません。 太陽風の速度が一気に下がり、440km/秒と通常の状態に戻りました。 ACE衛星の観測によると、12日2時ころまでは550km/秒と高速状態が続いていましたが、 その後速度が下がり始め、3時間ほどで450km/秒に落ちています。 地球は、一気に高速風領域から抜けたようです。 太陽風の磁場は4nT前後。 小さな振幅の南向き(ACEの赤線のマイナス成分)が現れていますので、 オーロラ活動も弱いものが発生していたと思われます。 それでも、磁気圏は概ね静穏だったと言ってよいでしょう。 沖縄の磁場データを掲載していますが、目立つような変化は観測されていません。 SOHO EIT284の太陽写真では、 太陽の中心付近に細長い、絞り込んだような形をしたコロナホールが見えています。 規模が小さいので、大きな影響はないと思われますが、 14kara15日頃の太陽風に乱れが発生するかもしれません。 小幅な速度増加が見られる程度ではないでしょうか。 GOES衛星のX線のグラフでは、針の様に細い、小さなCクラスのフレアが観測されています。 これは、太陽面の中心からやや右下の領域で発生したものだそうです。 SOHO EIT284の写真で、明るくもやもや光って見える部分です。 前周期に大規模な黒点群があった場所の痕跡です。 昨日のニュースで、小さな黒点らしきものが見えると書いていましたが、 そこで小さなフレア活動が発生したようです。 今日の写真では、また見えなくなってしまったので、活動が活発化するということではなさそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、早くも減少しています。 警戒ラインの10の4乗の線は大きく割っています。 アラスカは雪が降り始めたようです(アラスカ、オーロラライブカメラより)。 (c) NICT/SALMON オーロラ活動は比較的低調ですが、時としてこんな美しいオーロラが見える事もあります(アラスカ、オーロラライブカメラより)。 (c) NICT/SALMON SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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