宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/10/10 12:56 更新 太陽風の速度は600km/秒で高速です。磁気圏は比較的静穏の様です。 担当 篠原 昨日より、NOAA/SEC関係のデータの更新が止まっています。 日頃お世話になっている多くの図を見る事ができません。 今日は、断片的な資料から宇宙天気を分析することになります。 今日の初めの図はSOHO衛星による太陽風観測データです。 昨日お伝えした様に、太陽風の速度は700km/秒に上がりました。 図を見ると、その後はゆっくりと低下傾向にあるようです。 現在は600〜650km/秒の範囲で変化しています。 SOHO EIT284の写真は、撮影時刻が1日ほど前になっています。 コロナホールはちょうど太陽の中心と西端(右端)の真ん中にあって、 地球へもっとも影響を及ぼす位置に来ています(これは、見かけ上の位置です)。 現在は、コロナホールはこれよりも更に西へ進んでいますので、影響を及ぼす位置から抜けつつあります。 これから太陽風の速度は一層低下して、次第に通常の状態に戻って行くと思われます。 太陽風の磁場強度は5nT程度の普通の状態が続いているようです。 あまり強く南を向く事もなく、磁気圏は比較的穏やかになっていると思われます。 (27日周期の図に断片的にデータが出ています) AE指数のグラフがないために正確なところは分かりませんが、 沖縄の磁場データを見ると、目立った変化は現れておらず、磁気圏は概ね静穏だと思われます。 一方、放射線帯の高エネルギー電子が増加しつつあるようです。 明日くらいには警戒レベルに達するかもしれません(27日周期の図に断片的にデータが出ています)。 やがて図の更新が再開されると思いますので、注意して下さい。 太陽面は813黒点群がほとんど見えなくなっています。 他に黒点群は無く、フレア活動は穏やかでしょう。 SOHO衛星による太陽風の観測データ。1列目は速度、2列目は密度。 (c) University of Maryland SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (放射線帯電子版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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