宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
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LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/10/ 5 10:56 太陽風、磁気圏は静穏です。新しく813黒点群が出現しています。
2005/10/ 6 13:43 太陽風は低速状態が続いています(350km/秒)。コロナホールが太陽の中心に見えています。
2005/10/ 7 11:23 太陽風は低速です(320km/秒)。小規模なオーロラ活動が続いています。
2005/10/ 8 09:13 太陽風にコロナホールの影響が見られています(420km/秒)。今後更に速度が上昇していくでしょう。
2005/10/ 9 12:25 太陽風の速度が高速になっています(700km/秒)。既にピークには達しているようです。
最新のニュース

2005/10/10 12:56 更新
太陽風の速度は600km/秒で高速です。磁気圏は比較的静穏の様です。

担当 篠原

昨日より、NOAA/SEC関係のデータの更新が止まっています。
日頃お世話になっている多くの図を見る事ができません。
今日は、断片的な資料から宇宙天気を分析することになります。

今日の初めの図はSOHO衛星による太陽風観測データです。
昨日お伝えした様に、太陽風の速度は700km/秒に上がりました。
図を見ると、その後はゆっくりと低下傾向にあるようです。
現在は600〜650km/秒の範囲で変化しています。

SOHO EIT284の写真は、撮影時刻が1日ほど前になっています。
コロナホールはちょうど太陽の中心と西端(右端)の真ん中にあって、
地球へもっとも影響を及ぼす位置に来ています(これは、見かけ上の位置です)。
現在は、コロナホールはこれよりも更に西へ進んでいますので、影響を及ぼす位置から抜けつつあります。
これから太陽風の速度は一層低下して、次第に通常の状態に戻って行くと思われます。

太陽風の磁場強度は5nT程度の普通の状態が続いているようです。
あまり強く南を向く事もなく、磁気圏は比較的穏やかになっていると思われます。
(27日周期の図に断片的にデータが出ています)
AE指数のグラフがないために正確なところは分かりませんが、
沖縄の磁場データを見ると、目立った変化は現れておらず、磁気圏は概ね静穏だと思われます。

一方、放射線帯の高エネルギー電子が増加しつつあるようです。
明日くらいには警戒レベルに達するかもしれません(27日周期の図に断片的にデータが出ています)。
やがて図の更新が再開されると思いますので、注意して下さい。

太陽面は813黒点群がほとんど見えなくなっています。
他に黒点群は無く、フレア活動は穏やかでしょう。



SOHO衛星による太陽風の観測データ。1列目は速度、2列目は密度。
(c) University of Maryland


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (放射線帯電子版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽風速度
km/sec
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr


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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。