宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/10/ 4 13:06 太陽風速度は下がっています(380km/秒)。放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。
2005/10/ 5 10:56 太陽風、磁気圏は静穏です。新しく813黒点群が出現しています。
2005/10/ 6 13:43 太陽風は低速状態が続いています(350km/秒)。コロナホールが太陽の中心に見えています。
2005/10/ 7 11:23 太陽風は低速です(320km/秒)。小規模なオーロラ活動が続いています。
2005/10/ 8 09:13 太陽風にコロナホールの影響が見られています(420km/秒)。今後更に速度が上昇していくでしょう。
最新のニュース

2005/10/ 9 12:25 更新
太陽風の速度が高速になっています(700km/秒)。既にピークには達しているようです。

担当 篠原

コロナホールの影響で、太陽風に変化が始まっているとお伝えしましたが、
8日11時(世界時8日2時)頃から本格的に高速風が到来しています。
太陽風の速度はそれまでの400km/秒から数時間で700km/秒へと上昇しました。
太陽風の磁場強度(ACEの図の白線)も、速度の変化に先立って、20nTにまで強まる変化を示しています。

磁場の南北成分(赤線)も、±10数nTの振幅で南北に大きく振れています。
この影響で、磁気圏の活動も活発になった様です。
極域では活発なオーロラの活動も見られただろうと思います。
沖縄の磁場変化を見ると、静穏レベル(青の横線)から-70nTくらい下がっています。
弱い磁気嵐状態になっていたようです。

ACEの太陽風データは、9日0時(世界時8日15時)のところで配信が停止していて、
最新データが分かりません。
磁場強度は速度が上がりきるとともに低下して、今は5nT前後です。
このことから、速度の上昇は既にピークに達していると思われます。
SOHO EIT284の太陽写真では、コロナホールはまだ地球へ影響を及ぼす位置にありますので、
もうしばらく高速風が続き、次第に低下して、2、3日後には静穏に戻るのではないでしょうか。
高速風が続いている間は、太陽風磁場の南向きに応じてオーロラ活動も活発になるでしょう。

太陽では、813黒点群は更に淡くなっています。
X線のデータが最新の図に更新されていませんが、とても穏やかな状態が続いていると思われます。
(ACEとともにNOAA/SECのデータ配信が停止しているのだろうと思います)



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。