宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/10/ 9 12:25 更新 太陽風の速度が高速になっています(700km/秒)。既にピークには達しているようです。 担当 篠原 コロナホールの影響で、太陽風に変化が始まっているとお伝えしましたが、 8日11時(世界時8日2時)頃から本格的に高速風が到来しています。 太陽風の速度はそれまでの400km/秒から数時間で700km/秒へと上昇しました。 太陽風の磁場強度(ACEの図の白線)も、速度の変化に先立って、20nTにまで強まる変化を示しています。 磁場の南北成分(赤線)も、±10数nTの振幅で南北に大きく振れています。 この影響で、磁気圏の活動も活発になった様です。 極域では活発なオーロラの活動も見られただろうと思います。 沖縄の磁場変化を見ると、静穏レベル(青の横線)から-70nTくらい下がっています。 弱い磁気嵐状態になっていたようです。 ACEの太陽風データは、9日0時(世界時8日15時)のところで配信が停止していて、 最新データが分かりません。 磁場強度は速度が上がりきるとともに低下して、今は5nT前後です。 このことから、速度の上昇は既にピークに達していると思われます。 SOHO EIT284の太陽写真では、コロナホールはまだ地球へ影響を及ぼす位置にありますので、 もうしばらく高速風が続き、次第に低下して、2、3日後には静穏に戻るのではないでしょうか。 高速風が続いている間は、太陽風磁場の南向きに応じてオーロラ活動も活発になるでしょう。 太陽では、813黒点群は更に淡くなっています。 X線のデータが最新の図に更新されていませんが、とても穏やかな状態が続いていると思われます。 (ACEとともにNOAA/SECのデータ配信が停止しているのだろうと思います) SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|