宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2005/10/ 7 11:23 更新 太陽風は低速です(320km/秒)。小規模なオーロラ活動が続いています。 担当 篠原 太陽風の速度は遅い状態が続いています。 300〜330km/秒あたりでかなり遅い速度です。 磁場強度は2nTに下がっています。 弱い南向き磁場が続いていて、弱いオーロラ活動を作っているようです。 アラスカのオーロラカメラの写真を見ていると、 激しいものではありませんが、ひんぱんにオーロラの光が見えています。 ただし、オーロラは頭の上ではなく、地平線近くの、北側に寄ったところで光って見えています。 オーロラの活動が小規模の時は、光る場所がより高緯度側に移動するのです。 逆に、活動が激しくなると緯度が下がり、普段オーロラが見えないような町でオーロラが見えたりします。 SOHO EIT284の太陽写真では、コロナホールが太陽の中心を過ぎ、西側に進んでいます。 ちょうど今、ここからまっすぐ地球に向かって吹き出している高速の太陽風が、 3日ほどかけて地球へやって来るのです。 明後日の、9日頃から太陽風に乱れが発生すると思われます。 前周期の太陽風の変化が参考にならないため、もうひと周期前の8月16日頃のデータを調べると、 高速風は最大で700km/秒に達し、高速風は4日ほど続いています。 さて、今周期はどうなるでしょうか。 太陽の黒点は813群が真ん中に見えるだけです。 規模は少し小さくなったようにも見えます。 X線の強度は下がっていて、フレア活動は見られず、とても穏やかな太陽活動です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|