宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 9/27 10:42 太陽風磁場南向きの影響で、オーロラがやや活発になりました。太陽風速度は400km/秒と通常の状態です。
2005/ 9/28 12:37 太陽風は概ね穏やかです。小規模なオーロラ活動が続いています。
2005/ 9/29 14:48 太陽、太陽風と穏やかです。小規模なオーロラ活動は見られますが、磁気圏も穏やかです。
2005/ 9/30 13:26 太陽風は360km/秒と低速です。小規模なオーロラ活動が見られています。太陽フレアは穏やかです。
2005/10/ 1 15:20 太陽風の速度が550km/秒に上昇しています。太陽は静穏です。
最新のニュース

2005/10/ 2 10:00 更新
高速太陽風が続いています(500〜540km/秒)。オーロラもやや活発に続いています。

担当 篠原

太陽風は高速の状態が続き(ACEの図の黄色線)、500km/秒から540km/秒の間で変化しています。
太陽風の磁場強度(白線)は5nT以下で弱めです。
ただし、南北成分(赤線)は南寄り(マイナスの方向)が続いています。
このため、極域ではオーロラがやや活発に続いています。
オーロラの活動度を示すAE指数は、500〜700nTの変化が発生しています。

SOHO EIT284の太陽写真をご覧下さい。
全体的にのっぺりとしていて、コロナホールも活動領域など目立ったものは見えていません。
現在の高速風も、はっきり見えるコロナホールとは関連していていない様です。
ですので、このあと速度は次第に低下していくのではないでしょうか。
太陽の東端(左側)に明るい部分が見えています。
新しい黒点群がここから上って来るかもしれません。

放射線帯の高エネルギー電子は、穏やかな状態が続いています。
GOES衛星のデータ(赤線と青線)は、10の3乗のラインの下で変化を続けています。
これが10の4乗を越えると、衛星に支障が発生しやすくなると言われています。

太陽はとうとう無黒点になってしまった様です。
写真上に812の番号は付けられていますが、黒点の姿は見えません。
また、それ以外の領域にも黒点は無い様です。
真っ白な、静かな太陽面です。
GOES衛星のX線のデータも非常に低レベルで、フレア活動は見られません。

X線データと言えば、GOES衛星のX線太陽写真ですが、
9月12日に故障して以来、観測機器が回復していない様です。
Webでは調査中と記されていますが、かなり厳しい状況にあるのかもしれません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。