宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/10/ 2 10:00 更新 高速太陽風が続いています(500〜540km/秒)。オーロラもやや活発に続いています。 担当 篠原 太陽風は高速の状態が続き(ACEの図の黄色線)、500km/秒から540km/秒の間で変化しています。 太陽風の磁場強度(白線)は5nT以下で弱めです。 ただし、南北成分(赤線)は南寄り(マイナスの方向)が続いています。 このため、極域ではオーロラがやや活発に続いています。 オーロラの活動度を示すAE指数は、500〜700nTの変化が発生しています。 SOHO EIT284の太陽写真をご覧下さい。 全体的にのっぺりとしていて、コロナホールも活動領域など目立ったものは見えていません。 現在の高速風も、はっきり見えるコロナホールとは関連していていない様です。 ですので、このあと速度は次第に低下していくのではないでしょうか。 太陽の東端(左側)に明るい部分が見えています。 新しい黒点群がここから上って来るかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子は、穏やかな状態が続いています。 GOES衛星のデータ(赤線と青線)は、10の3乗のラインの下で変化を続けています。 これが10の4乗を越えると、衛星に支障が発生しやすくなると言われています。 太陽はとうとう無黒点になってしまった様です。 写真上に812の番号は付けられていますが、黒点の姿は見えません。 また、それ以外の領域にも黒点は無い様です。 真っ白な、静かな太陽面です。 GOES衛星のX線のデータも非常に低レベルで、フレア活動は見られません。 X線データと言えば、GOES衛星のX線太陽写真ですが、 9月12日に故障して以来、観測機器が回復していない様です。 Webでは調査中と記されていますが、かなり厳しい状況にあるのかもしれません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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