宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 9/18 10:02 M9.8の大きな中規模フレアが発生しています。太陽風は高速で(550km/秒)、オーロラも活発です。
2005/ 9/19 13:29 太陽のフレア活動は穏やかになりました。太陽風はやや高速で、小規模のオーロラ活動が見えています。
2005/ 9/20 13:28 太陽風は通常の速度にほぼ戻りました。太陽のフレア活動も穏やかになっています。
2005/ 9/21 15:17 太陽風と磁気圏は穏やかです。放射線帯高エネルギー電子は高レベルが続いています。
2005/ 9/22 13:08 太陽および太陽風、地球磁気圏は静穏です。放射線帯の高エネルギー電子は高いレベルです。
最新のニュース

2005/ 9/23 09:50 更新
太陽、太陽風は穏やかです。小規模のオーロラ活動が見られています。放射線帯の高エネルギー電子は減少しつつあるようです。
2005/ 9/23 09:59 追加 
GOES衛星の放射線帯高エネルギー電子の今日のグラフの追加

担当 篠原

太陽風は速度が360km/秒と遅い状態が続いています(ACEデータの黄色線)。
磁場強度も5nTと通常の強さで安定しています(白線)。
南北成分を見ると、強いところで-5nT、弱いところで-2nT程度の
南向き(赤線がマイナスに変化する)が続く時間帯が数回見られています。
AE指数のグラフを見ると、この影響でオーロラ活動が発生しています。
ただし、速度が遅いため、オーロラの活動は小規模なものです。
300nT、500nT規模の変化が見えています。

太陽風はこのまま穏やかな状態が続きそうです。
一昨日の記事で書きましたが、セクターの境界はまだ来ていません。
太陽の磁場の様子が変化している様です。

太陽のフレア活動はとても穏やかになっています。
現在見えている黒点は太陽の中心付近にある810黒点群だけです。
X線のデータでは、目立ったフレア活動は無く、
バックグラウンドの強度も一段と低下しています。
今後も穏やかな状態が続くでしょう。

放射線帯の高エネルギー電子は、急に密度を下げているようです。
もともと、GOES衛星の観測では一日の中に強さの変化があるために、
現在の値と、一日の最高値とは違う値になるのですが、
それでも、現在のグラフの下がりから考えて、最高値も下がるだろうと思います。
明日にかけて、どのように値が動いているでしょうか。

2005/ 9/23 09:59 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります
GOES衛星の放射線帯高エネルギー電子の最新のグラフがうまく取得できなかったようで、
昨日のグラフが掲載されてしまいました。
改めて、最新のグラフをニュースの最後に追加致します。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC




2005/ 9/23 09:59 追加

GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。