宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2005/ 9/16 11:54 太陽風に大きな乱れが発生し、オーロラ活動が活発でした。808黒点群は依然活動的です。
2005/ 9/17 12:55 太陽風の速度は低下を続け(580km/秒)、磁気圏活動も次第に落ち着いてきました。放射線帯高エネルギー電子が強まっています。
2005/ 9/18 10:02 M9.8の大きな中規模フレアが発生しています。太陽風は高速で(550km/秒)、オーロラも活発です。
2005/ 9/19 13:29 太陽のフレア活動は穏やかになりました。太陽風はやや高速で、小規模のオーロラ活動が見えています。
2005/ 9/20 13:28 太陽風は通常の速度にほぼ戻りました。太陽のフレア活動も穏やかになっています。
最新のニュース

2005/ 9/21 15:17 更新
太陽風と磁気圏は穏やかです。放射線帯高エネルギー電子は高レベルが続いています。

担当 篠原

この数日、コロナホールによる太陽風の乱れの可能性を書いていましたが、
現在までの所、それに関係する変化は起きていません。
太陽風は、速度400km/秒、磁場強度5nTとともに通常の状態です。
オーロラへの影響を決める、磁場の南北成分は、
小さな振幅で南寄りから北寄りへ変化している様に見えます。

速度が遅く、南向き磁場も小幅なため、
300nT程度の小さなオーロラ活動が、磁場が南寄りだった前半部分に見えています。

今後も太陽風、磁気圏は穏やかな状態が続くでしょう。
やがて、太陽風磁場の大まかな向きが切り替わるセクター境界が見られると思います。
その時に何か変化が見られるかもしれません。

太陽のフレア活動は概ね穏やかです。
C1クラスの小さな小規模フレアが見られている程度です。
太陽の黒点写真を掲載していませんが、808黒点群は西に没し、
811黒点群はできてすぐ消えてしまったようです。
今見えているのは、東寄りの810群一個だけです。
このまま穏やかな状態が続くでしょう。

放射線帯の高エネルギー電子は現在も高いレベルを続けています。
日毎に少しずつ減少はしていて、現在は7x10の4乗になりました。
それでも、警戒ライン(1x10の4乗)は大きく越えています。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。