宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 9/20 13:28 更新 太陽風は通常の速度にほぼ戻りました。太陽のフレア活動も穏やかになっています。 担当 篠原 太陽風の速度は緩やかに下がっています。 昨日は500km/秒前後でしたが、現在は400km/秒近くまで下がっています。 ほぼ静穏レベルに戻ったと言えるでしょう。 太陽風の磁場強度も5nTで普通のレベルです。 磁場の南北成分(赤線)を見ると、南北に細かく振動する変化が見えます。 速度が下がった事もあり、オーロラ活動は低調になっています。 太陽風磁場の南向きが強まった時間帯に、 500nT程度の小規模なオーロラ活動が見られている程度です。 昨日記しましたが、これからコロナホールの影響で太陽風の速度に変化が見られるかもしれません。 SOHO EIT284の太陽写真が無いため、コロナホールの現況が分かりません。 そのため、過去の周期的変化からの予想です。 前回見えていたコロナホールは小規模でしたので、 現在は弱まってしまって、目立った影響は現れない可能性もあります。 太陽の黒点写真は昨日と同じ写真です。 808群は更に西に傾き、810群がもう少し中心に近づいているでしょう。 また、太陽の中心付近に小さな811黒点群が現れているとの情報があります。 太陽活動は、C1クラスの小さな小規模フレアが観測された程度で、 すっかり穏やかになりました。 放射線帯の高エネルギー電子は10の5乗のレベルを保っています。 今日の最後に27日周期の図を掲載していますが、1週間にわたって高いレベルが続いているのが分かります。 少しずつ減衰しているようですが、そのペースはゆっくりで、 今後も数日にわたって警戒状態が続くと思われます。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (放射線帯電子版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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