宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 9/17 12:55 更新 太陽風の速度は低下を続け(580km/秒)、磁気圏活動も次第に落ち着いてきました。放射線帯高エネルギー電子が強まっています。 担当 篠原 太陽風は速度をゆっくりと低下させ続けています。 昨日のニュース発行時点では700km/秒とかなり高速だったのですが、 その後は次第に下がって、現在は580km/秒とまだ高速ですがだいぶ落ち着いてきています。 この後も、一層速度は低下して、穏やかな太陽風になりそうです。 一方、太陽風の磁場は南寄りの傾向が続いています。 最大で-5nT程度の、それほど大きくない南向きが比較的継続して起こっています。 太陽風の速度が高速ですので、この影響でオーロラも連続的に見られています。 オーロラの活動度を表すAE指数のグラフを見ると、 1500nTに達する激しいオーロラ活動が起こった時間帯(前半)や、 500nT前後の小規模な活動が起こった時間帯(中間)などが見られます。 速度が速く、南向き磁場が大きかった(-5nT)ところでは、大きなオーロラ活動(前半)が、 南向きの磁場が小さくなると、小さなオーロラ(中間)がそれぞれ発生しています。 一時的に北向きになったところでは、オーロラ活動もほとんど無くなっています(後半)。 ACEのデータの最新部分では、再び南向きが見られています。 速度が下がってきているので規模は段々小さくなりますが、再びオーロラ活動が発生しそうです。 808黒点群は次第に規模が縮小しています。 黒点写真を見ても、最盛期に比べると黒点の大きさが半減したように見えます。 フレア活動もかつてのものすごい勢いは無くなっています。 それでも、黒点群としての規模は十分大きく、フレアもMクラスの中規模フレアを数回発生させています。 16日11時(世界時16日2時)にM2.2、 17日2時(世界時16日17時)にM1.4、 17日4時(世界時16日19時)にM3.6などです。 今後も、中規模、あるいは大規模のフレアを起こす可能性があります。 太陽放射線はすっかり下がって、1PFUを切りました。 放射線帯の高エネルギー電子は、急激に強まっています。 GOES 10では、10の5乗に達しています。 警戒レベルと言われるのは10の4乗のラインです。 その10倍に達しています。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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